山野のタイムは、Q1突破となる13番手。ついに目標を達成したが、チームは続く予選Q2に向け気合を入れ直し、坂本を送り出す。期待に応えたい坂本は、慎重にタイヤを温めアタック一閃! 3周目に山野のタイムをも上回る1分59秒230をマークしピットに戻った。結果は8番手。ついに予選シングルポジションを獲得してみせた。この鈴鹿はJAF-GT規定車両が速さをみせるコースだが、ポルシェ911 GT3 Rが属するFIA-GT3規定車のなかでは3番手。チームの努力がついに結実した。

 とはいえ、本番は8月27日の決勝レースだ。事前は終日雨の予報だったが、朝方のうちに雨は止み、午後0時30分のスタート時には路面は乾きつつあった。RRレイアウトでウエットを得意とするExcellence Porscheにとっては若干不利とも言えたが、ドライでの速さもすでに証明されている。堅実にレースを運べば結果に繋がるはずだ。チームを指揮する武田敏明監督は不測のセーフティカー等にも対応するべく、作戦に幅が出る前半を長めのスティントで引っ張る作戦に出た。

 スタートを担当したのは山野だったが、乾ききっていない路面で走りが冴え渡る。1周目からJAF-GT勢に食らいつくと、2周目の1コーナーでは早くも4番手にポジションを上げてみせる。その後7周目にいったん抜いた#2 ロータスにかわされるが、山野は慌てることなく、自分のペースで素晴らしいラップタイムを重ね続けた。

 25周を過ぎる頃になると、前をいく車両たちがピットインを始める。今回は最低で5回のピットインが義務づけられているが、山野はずっとコースに留まり、31周を終えて2番手まで順位を上げて坂本に交代する。坂本も高いペースを保ち続けるが、43周目、130R外側でタイヤカスを拾ってしまい、ふたつポジションダウン。ただ、それでもきっちり上位に食らいつく走りをみせながら、66周を終えてピットに戻った。この時点では2位だ。

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