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2015.04.06

ホンダ、開幕戦はRAYBRIG NSXが7台抜きで2位獲得


スーパーGT | ホンダ、開幕戦はRAYBRIG NSXが7台抜きで2位獲得

April 5 2015 RACE
SUPER GT Round 1

日本 岡山国際サーキット
#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴/伊沢拓也組)が7台抜きを披露して2位表彰台を獲得
#8 ARTA NSX CONCEPT-GT(松浦孝亮/野尻智紀組)は4位、デビュー戦の#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT(小暮卓史/オリバー・ターベイ組)は6位で終える
GT300クラスの#55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)も2位でフィニッシュ
2015年4月5日(日)・決勝
会場:岡山国際サーキット(3.703km) 天候:曇りのち雨 気温:18℃(14:30時点)
路面温度:24℃(14:30時点) コースコンディション:ウエット 観客:1万7000人(主催者発表)

 4月5日(日)、岡山県美作市にある岡山国際サーキットにおいて、2015 オートバックス SUPER GT第1戦「OKAYAMA GT 300km RACE」の決勝レースが行われました。

 ドライコンディションで行われた前日の公式予選では、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT(小暮卓史/オリバー・ターベイ組)がHonda勢トップとなる6番グリッドを獲得したほか、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴/伊沢拓也組)が9番グリッド、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大/武藤英紀組)が11番グリッド、#8 ARTA NSX CONCEPT-GT(松浦孝亮/野尻智紀組)が13番グリッド、#64 Epson NSX CONCEPT-GT(中嶋大祐/ベルトラン・バゲット組)が15番グリッドからスタートすることになりました。

 決勝レースが行われた日曜日は、午前9時から30分間にわたってフリー走行が行われましたが、本降りの雨となったこのセッションでは、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTが6番手、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは11番手、#64 Epson NSX CONCEPT-GTは12番手、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTは13番手、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTは14番手のタイムを記録しました。

 フリー走行が終わると、やがて雨が止みました。ただし、決勝レースのスタートが切られる午後2時37分が近づいても路面は湿ったままで、Honda勢では#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTのみスリックタイヤでスタートについたものの、残る4台はレインタイヤを装着してレースに挑みました。

 10台の白バイと2台のパトカーに先導されて行われたパレードラップ、そしてセーフティカーに先導されてのフォーメーションラップが終わると、GT500クラスの15台は2列に並んだ状態からローリングスタートを切り、82周の戦いの幕が開きました。

 スタートを担当するドライバーは、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTが松浦選手、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTが小暮選手、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTが武藤選手、#64 Epson NSX CONCEPT-GTが中嶋選手、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTが山本選手でした。

 オープニングラップでは、小暮選手がポジションを1つ上げて5番手となったものの、直後に濡れた路面の影響でスピンを喫し、14番手まで後退します。一方、スリックタイヤでスタートした武藤選手はタイヤとコンディションがマッチせず、大きく後れて最後尾となりました。間もなく#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTはピットに戻ってレインタイヤを装着し、走行を再開しました。

 残る3台は、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTが7番手、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTが12番手、#64 Epson NSX CONCEPT-GTが13番手となって1周目を終えました。

 まだコース上に水が多く残っていたレース序盤、Honda勢はいずれもペースが伸び悩みましたが、周回を重ねるうちに徐々に路面が乾き始め、それにつれて5台のNSX CONCEPT-GTは次第にポジションを上げていきました。とりわけ激しい追い上げをみせたのが#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTで、10周目に6番手となると、14周目には5番手、15周目には4番手とポジションを上げていきます。#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTも負けじとばん回を図り、5周目に11番手でしたが、15周目には5番手までポジションを上げます。

 このころになると路面はさらに乾き、NSX CONCEPT-GTの多くは上位陣より1周あたり約2秒も速いペースで走り続けます。このため、一時は15秒ほどあったトップとの差は瞬く間に縮んでいきました。特に#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTのペースが目覚ましく、17周目には小暮選手が#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTの山本選手とライバルの1台を立て続けにオーバーテイクして3番手に浮上します。続いて山本選手もライバルの攻略に成功して4番手となりました。

 18周目、#64 Epson NSX CONCEPT-GTのタイヤが突然外れてしまい、中嶋選手はコースアウト。そのままリタイアに終わりました。

 残るHonda勢はその後も快進撃を続けます。22周目にはトップを走るライバルにトラブルが発生したことで、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTと#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTはそれぞれ2番手と3番手に浮上。さらに#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは23周目にトップを走るライバルを追い詰めると、最終コーナーの1つ手前にあたるマイクナイトコーナーでオーバーテイクを成功させ、24周目にトップに立ちます。25周目には#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTもこれに続いて2番手に浮上しました。

 同じ25周目、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTは5番手へとポジションを上げ、Hondaは3台がトップ5で走る健闘をみせます。

 一方で、周回を重ねるうちに路面がさらに乾いていき、濡れた路面を走行するために設計されたウエットタイヤは急速に摩耗していきます。#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTはその影響で#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTに追い上げられ、34周目にはオーバーテイクされて順位が入れ替わります。そのため、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは36周目にピットストップを実施。ほかのHonda勢もレースの折り返し地点を前にしてピットストップし、給油、新品のレインタイヤへの交換、ドライバー交代を行いました。

 そんな中、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTはピットストップでの作業に手間取ってしまい、10秒ほどをロスしてしまいます。48周目にGT500クラスの全車両がピットストップを終えたとき、同マシンは7番手まで後退していました。

 後半の担当ドライバーは、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTが野尻選手、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTがターベイ選手、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTが塚越選手、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTが伊沢選手でした。

 各車がピットストップしているタイミングでライバルの1台に先行を許した#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは、49周目にその攻略に成功し、伊沢選手は再びトップに浮上します。この49周目には、素早くピットストップを終えていた#8 ARTA NSX CONCEPT-GTが4番手につけていたほか、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTが6番手までばん回していました。

 このころになると雨がポツポツと降り始めましたが、路面はまだセミウエットで、Honda勢にとっては有利な状況でした。とりわけゴム質が硬めなレインタイヤを履く#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTと#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTのペースは速く、66周目までに#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは2番手に10秒のリードを築いたほか、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは#8 ARTA NSX CONCEPT-GTやライバル勢をパスして3番手へと浮上しました。

 しかし、そこから雨脚が強くなっていき、ゴム質が柔らかめのレインタイヤを装着するライバル勢に有利な状況へと一転します。この影響で、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTと2番手のギャップは、70周目には3.1秒と激減し、71周目に逆転を許します。一時は3番手と4番手につけていた#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTと#8 ARTA NSX CONCEPT-GTも、78周目にはそれぞれポジションを1つ落としました。

 その後も、ゴム質が硬めのレインタイヤを装着する#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは苦戦を強いられ、81周目には6番手までポジションを落とします。

 結局、雨脚が弱まらないままチェッカーフラッグが振り下ろされることとなり、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTはスターティンググリッドから7つポジションを上げた2位でフィニッシュ。#8 ARTA NSX CONCEPT-GTは9台抜きを披露して4位でレースを終えたほか、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTが6位入賞を果たしました。なお、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTは5周後れとなりながらも12位で完走を果たしました。

 なお、優勝は#37 KeePer TOM’S RC Fでした。

 GT300クラスは、3番グリッドからスタートした#55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)は的確なレース戦略によってライバルの攻略に成功。ポジションを1つ上げ、シーズン初戦で2位と健闘しました。

 第2戦は5月2日(土)、3日(日)に富士スピードウェイで開催されます。

コメント

松本雅彦 | Honda GTプロジェクトリーダー
「昨日はセットアップを思い通りに仕上げられずに苦戦しましたが、今日はウエットレースということで、気持ちを切り替えて雨用のセットアップに取り組みました。結果的にこれがうまくいったことが、決勝レースで追い上げる展開に結びついたと思います。今回が初レースとなった#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは、残念ながらピット作業でのミスが響きました。また、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTはすぐに路面が乾くという方向にかけてスリックタイヤでスタートしましたが、これは完全な失敗でした。いずれにしても、2015年モデルのNSX CONCEPT-GTは、コンディションとのマッチングがうまく図れさえすれば、優勝争いを演じられることが分かりました。第2戦の舞台となる富士では、昨年に一度優勝しているので、次戦も表彰台の真ん中を目指してレースに挑むつもりです」

山本尚貴(2位 #100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT)
「自分のスティントでは、レースの戦略やタイヤのチョイスがプラン通りにいきました。実はもう少しペースを上げることはできたのですが、小暮選手と同じタイヤを選んでいて、小暮選手のペースが速く、同じペースで走るとタイヤを壊してしまうと思ったので、自分のペースを崩さず、小暮選手のペースが落ちた際に一気にスパートをかけました。結果だけを見れば優勝も狙えたレースでしたので悔しさもありますが、開幕戦で表彰台に上がれたことは大きいです。昨年の開幕戦でかなり苦しんでスタートし、冬の間も一生懸命がんばってくれたことが報われてこの結果が出たので、まずはこのマシンに携わった方々に感謝しています。次戦の富士でも十分戦えるはずですので、タイヤのチョイスを見誤らないようにして、Honda勢として一丸となって前にいきたいですが、最後に勝つのは自分たちです」

伊沢拓也(2位 #100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT)
「自分たちも含めて、ポジションのアップダウンが激しいレースとなりました。前半で山本選手がトップに立ってくれて、ライバルに先行されましたが途中でオーバーテイクし、後続との差を広げる走りができ、そこまでは完ぺきなレース展開でした。ただ、残り10周ほどで雨が降り出した瞬間からタイヤのグリップがなくなり、コースにとどまるのが精一杯の状況でした。なんとか2位で戻ってこられて、優勝できなかった悔しさはありますが、昨日の予選を考えるといい2位だったのではないでしょうか」

松浦孝亮(4位 #8 ARTA NSX CONCEPT-GT)
「作戦もタイヤのチョイスもうまくいき、自分としては完ぺきなレース運びができました。野尻選手もがんばってくれましたが、(コースアウトは)そこまで無理しなくてもいい場面でしたし、本人も分かっているかと思います。僕たちがここで3位になれなかったのは“もっとがんばれ”という神様からの試練だと思います。3月に富士で行ったテストでクラッシュしたときに、セットアップの方向性や考え方をずっと議論してひらめくものがあったので、今回はそれを持ち込みました。予選ではうまくいかなかったものの、今日のコンディションでは自信を持って臨めました。表彰台は惜しくも逃しましたが、初めてイコールコンディションで4位を獲得できましたので、今後もこの方向性でマシンを作っていきたいです」

野尻智紀(4位 #8 ARTA NSX CONCEPT-GT)
「コースインしたときには路面が乾き始めていて、履いていたタイヤの特性から、乾いた路面では抑え目に走るようにコントロールし、もっと乾いても大丈夫なようにマージンをとって走っていました。雨が降ったら自分たちに分があることは分かっており、実際に雨が降って前のマシンに追いついたところまではよかったのですが、ライバルに迫られてちょっと急ぎすぎました。ただ、あの場面でプッシュしなければレースではないと思います。実は本格的なレインの場面でGT500マシンを駆るのは初めてだったので、どのような状況でもきちんと走らせられる能力をつけないと戦えないと思い知りました。日本のトップドライバーが集うGT500ですし、ギリギリのところで戦わなければなりません。“野尻がインに入ってきたら避けなければいけない”と思わせることも僕の仕事ですので、振り返ってみて、あの場面でインに入ったのはよかったのかもしれません」

オリバー・ターベイ(6位 #15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT)
「とても難しいレースでした。小暮選手と交代した直後は、タイヤがよくグリップして、自分自身がリズムに乗れるようになってからは、ペースが速くなりました。このため3台をオーバーテイクし、後続を簡単に引き離せたので、表彰台に上がれると期待していました。ところが、雨が降り始めるとタイヤの温度が下がって空気圧が低下し、まるでグリップしなくなってしまいました。結果的には、最後まで走りきるのがやっとという状況になり、ポジションを落としてしまいました。表彰台に上がれなかったのはとても残念ですが、最初のGTレースでポイントを獲得できたことはうれしく思っています。次の富士はすばらしいサーキットですので、今度こそ表彰台を目指してがんばりたいです」

小暮卓史(6位 #15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT)
「いいペースで走れて順調に上位を追い上げ、トップに立ちましたが、プッシュしすぎてタイヤがもたなくなり、2番手に落ちてたのでピットに入りました。ただ、ピット作業でトラブルがあり、10番手まで順位を下げてしまったのは残念でした。表彰台には上がれるかと思っていましたので、結果としては悔しいです」


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