決勝レース(53周)11月11日(日)13:30~
今回はシリーズ最終戦ということもあって、日曜日のツインリンクもてぎはコース全周が観客で埋め尽くされ、その熱気にドライバーのみならず、チーム全体の士気が上がっていたのは言うまでもない」
決勝レース前のウォームアップは、スタートを担当する平手選手からの走行開始に。5周の計測ラップのうち、ちょうど折り返しでマークした1分48秒687がベストタイムで、これは最終的にセッションの5番手に相当した。後半は嵯峨選手が走行し、1分50秒070を自己ベストとしていた。
さて、決勝レースのスタートを間近にした段階での気温は19度と、少々低めではあったが、路面温度に関しては30度と、予選を上回ることに。これならば装着していたタイヤにも、十分マッチしそうだ。少なくても気象条件は敵にはなっていない。
フォーメイションラップからのスタートをそつなく決めた平手選手は、まずはポジションキープからの発進ではあったが、ヘアピンの接触で順位を落とした車両があったことから、まずはひとつ順位を上げて7番手でオープニングラップを終了。そして3番手以下が縦一列でずらり連なる状態のなか、するりと前を行く車両をかわして、2周目の終了までに#31 TOYOTA PRIUS apr GTは6番手に上がることとなった。
しかし、問題はそこからだった。前にいるのは同じくチャンピオン候補の「#65AMG」。前に出られれば離せるスピードは備えていたものの、強烈なブロックで平手選手は行く手を阻まれ続けていた。ようやく前に出たのは19周目の1コーナー。その直後に「#65AMG」はピットに舵を切る。視界が開けてからの平手選手のペースは他を圧し、一気に前を行く車両に近づき、まずは23周目の130Rで「#61BRZ」をパス」
「続いて「#11AMG」にも迫ったものの、これは24周目にピットに入られてコース上での逆転は果たせず。だが、そのほかのライバルも早めのドライバー交代を行っていたこともあり、これで#31 TOYOTA PRIUS apr GTはトップにも浮上!」
その後も2番手の車両を引き離し続けて、32周目に嵯峨選手と交代し約束通り1番でピットイン。タイヤ無交換でロスを最小限にして、コースに送り出された#31 TOYOTA PRIUS apr GTは2番手ながら、戻った場所はなんということか、またしても「#65AMG」の真後ろ! ポイントリーダーだった「#55M6」は遥か後方にいることから、チャンピオン獲得には「#65AMG」を抜いてトップに立たねばならない。
交代直後の差は5秒ほどだったが、これが少しずつ広がっていたのは、嵯峨選手がタイヤのピックアップに苦しんでいたため。それでも10周ほどすると、完全にとれたわけではないにせよ、状態はかなり回復していたのは明らかペースを取り戻して、次第に差を詰めていく。