S-GT2026 rd2 FSW QF
LMcorsa REPORT
#60 Syntium LMcorsa LC500 GT

公式テストからの好調さを維持し予選Q1をトップ通過
Q2では7番手となり、決勝は4列目からスタート

<プロローグ、公式練習>
 ゴールデンウィークに開催されることが恒例となっているSUPER GT第2戦が、静岡県の富士スピードウェイで行なわれている。国内で開催されるモータースポーツの中でも屈指の集客数を誇る一戦であり、予選日だが多くのファンがサーキットに詰めかけた。

 今シーズンのスーパーGTは既報のとおり第3戦マレーシア大会が延期となり、全7戦で争われることとなった。レースフォーマットは「300km」と「3時間」の2通りで構成され、今戦と第7戦オートポリスは3時間のタイムレースとして開催される。

 開幕戦の岡山では予選で速さを見せながらも、決勝レースではロングランに課題を残し10位でフィニッシュしたLMcorsa。今回の富士ラウンドは、その改善度合いが結果に繋がることになるはずだ。

 舞台となる富士スピードウェイでは3月に公式テストが行なわれており、Syntium LMcorsa LC500 GTは2番手タイムをマークするなど好調なパフォーマンスを示していた。テストで得られたデータをもとに、開幕戦で見えた課題への対応を進めてチームはマシンを持ち込んだ。

 迎えた『FUJI GT 3HOURS RACE GW SPECIAL』は、5月3日(日)に公式練習と予選、翌4日(月)に決勝レースが行なわれる。準備日となった2日(土)は全国的に気温が上昇し、場所によっては30℃を超える真夏日となるなど初夏を思わせるコンディションとなった。公式練習と予選が行なわれた2日も朝から快晴となり、20℃を超える気温と強い日差しのもとでセッションが始まる。

 公式練習は10時30分からスタートし、LC500 GTには吉本大樹選手が乗り込みコースイン。まずは持ち込んだマシンの状態とタイヤのフィーリングを確認し、順調に走行プログラムを進めていく。今回は3時間の長丁場となることから、使用できるタイヤは6セットとなっていて、決勝を見据えたマネージメントが重要な要素となる。
吉本選手が周回を重ねていってメニューを消化すると、16周目からは河野駿佑選手へとドライバー交代。途中にはFCY(フルコースイエロー)のテストも実施され、レースを想定した走行が続けられた。セッション終盤にはGT300クラス専有の走行時間が設けられ、ニュータイヤを投入して予選シミュレーションを実施。河野選手は吉本選手のマークした1分37秒140に迫るタイムで周回し、安定したパフォーマンスを確認した。

 最終的に公式練習は吉本選手のタイムがベストとなり、GT300クラス29台中12番手で終了。ただ、ドライバーからはリアタイヤのグリップ不足が課題に挙げられていて、公式練習後のサーキットサファリでもセットアップの調整を続けて予選を迎えた。

<気象データ>
気温:21℃、路面温度:27℃(予選Q1時)

LM corsa 2026スーパーGT第2戦富士 予選レポート
Syntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑) 2026スーパーGT第2戦富士

<予選>
 午前中は日差しがあったため気温が25℃に迫ると、路面温度は38℃まで上昇していた。だが、午後になると曇り空となり風も強まり、気温と路面温度ともに低下した状態での予選となった。

 GT300クラスの予選Q1は2組に分けて実施され、LMcorsaはB組で出走。ステアリングを握る河野選手は、他車と約30秒の間隔を取ってコースインすると、アウトラップから3周でタイヤやブレーキをウォームアップ。計測3周目でアタックへ入った。

 LC500 GTは高速コーナーのスピードを強みとしていて、セクター2で全体ベストタイムを記録。1分36秒058でトップに立つと、翌周のアタックではセクター1、セクター2で再び全体ベストを更新し、1分35秒525までタイムを短縮。最終的に後続に0.186秒の差をつけてB組トップで予選Q2進出を決めた。

 GT300クラスの予選Q2開始前には小雨がぱらついたが、路面はドライコンディションを維持したままセッションはスタート。LC500 GTに乗り込んだ吉本選手は、アウトラップと2周のウォームアップを経て計測3周目にアタックへ入る。

 この周はストレートで追い風を受け、トップスピードは280km/hを記録。セクター2では全体最速タイムを刻んだものの、セクター3のGR GTコーナーでわずかにタイムロスがあり、この周はまとめ切ることができなかった。続く計測4周目ではセクター1、セクター2で再び好タイムを刻むと、セクター3もまとめ上げて1分35秒378を記録。上位グループに食い込む走りを見せた。翌周もアタックを続け、セクター1では自己ベストタイムを更新するが、セクター2、セクター3ではタイヤのグリップが低下し、それ以上のタイムアップは望めないと判断してアタックを止めてピットに戻った。

 最終的にLC500 GTは7位で予選を終え、決勝レースは4列目からスタートする。富士スピードウェイは2021年に優勝を飾るなどチームと相性の良いサーキットであり、持ち味であるチームワークを活かしてスターティンググリッド以上の結果を狙う。

<吉本大樹選手>
「公式練習の走り始めは、3月のテストと比べて特にリアタイヤのグリップ不足を感じていました。路面の状況も原因のひとつだとは思いますが、1時間半の公式練習とその後のサーキットサファリで改善策を探っていきました。河野選手が乗っていたときに色々と試せたことで良い方向が見つかり、予選に臨みました。公式練習のイメージでは、予選Q2に進出できるかギリギリくらいでしたが、セットアップの調整が奏功して、トップタイムで通過してくれました。担当した予選Q2では、やや行き過ぎたところがあり、アタックラップをまとめ切れませんでした。ただ、明日の3時間レースはタイヤの選択も含めてポジティブな要素が多いので期待したいです」

<河野駿佑選手>
「公式練習では吉本選手のコメントのようにリアタイヤのグリップ感が薄く、セクター3で遅れを取っていました。GT300クラスの専有走行でニュータイヤを履いたときにも感触が悪く、思わしくない状態でした。それでも、チームと相談しながらセットアップを調整していったことで、予選Q1では本来のパフォーマンスを発揮できる仕様になっていました。ベストタイムが出た周はセクター1、2ともにミスなく走れましたが、最終コーナーでグリップが薄くなりスライドが起きました。それでもトップタイムがマークでき、想像以上の結果でした。明日の決勝レースは3時間と長く、ダンロップが用意してくれたタイヤも調子が良さそうなので、力強いレースを見せたいと思っています」

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