昨年F3のタイトルを獲得した際、坪井は「F3のタイトルを獲らなければ、自分の将来はない」と厳しい覚悟を持ってシリーズに臨んでいたことを明かしていた。
そのF3から昇格を果たし、日本最高峰のシリーズにまで昇り詰めた坪井は今年、どのような目標を掲げてシーズンを戦っていくのだろうか。
「もちろん結果を求めたいですが、1年目なのでしっかり得られるものを得て2年目に繋げたいです。スーパーGTに関しては、もちろんチャンピオンを目指してやっていきたいけれど、いきなり優勝を挙げたりとかチャンピオンになるのは難しいと思います」
「国本選手といういいターゲットもいますし、ようやくGT500クラスに上がれたので、まずは自分の仕事をしっかりとこなすことが大事だと思います。頑張ろうと思ってぶつかったりクラッシュをしたら意味がないので、まずは着実にいきたいです」
またスーパーGTだけでなく、坪井は今年、スーパーフォーミュラにも参戦する。すでに報じられているとおり、チームは2018年12月のテストでもドライブしたJMS P.MU/CERUMO・INGINGだ。このチームは、2015〜2017年にドライバーズタイトルを3連覇し、さらには2016年と2017年にはチームタイトルも獲得しており、直近のシーズンでは強さを発揮している。
そんなJMS P.MU/CERUMO・INGINGに加入する坪井。あくまでアプローチはスーパーGTと同じだが、チャンピオンを獲得したチームに入る以上は昨年同様に覚悟が必要なようだ。
「当然、スーパーフォーミュラでもそれは同じです。ただスーパーフォーミュラではチャンピオンチーム(JMS P.MU/CERUMO・INGINGは2016年と2017年にチームタイトルを獲得)に入ったので、ルーキーとは言ってられない部分もあり、結果を出す必要があります」
「テストをしていると、スーパーフォーミュラもGT500もかなりレベルが高いので、そう簡単にはいかないとは思います。自分はポンと上がってきたタイプではないし、どちらかというと下積みが長いタイプですが、その経験を活かすためにも下積みが長かったと思っています。もちろんチャンピオンを狙っていきたいですし、なかなか難しいとは思いますが頑張りたいです」
「ここからプロとして生き残るためのサバイバルが待っているので、今まで以上に気を引き締めていかないといけないなと思います」
昨年他のドライバーを圧倒する速さと実力を示した坪井は、国内最高峰のカテゴリーにステップアップを果たした2019年シーズンに、どれほどの活躍をするのだろうか。厳しい覚悟を持ってシーズンに臨む坪井に期待がかかる。

