即座にSCが導入される。10周目にバトルは再開。しかし、SCランの間に雨足は強くなっており、LEON PYRAMID AMGには不利な状況となっていた。リスタート後にストレートスピードで勝る車両に、黒澤選手は相次いでかわされ、7番手にダウン。なおも後続が迫ってくるも、そこは黒澤選手が意地を見せ、必死にガードを固め続けていた。
 
 そんななか、13周目のモスSで後続車両に多重クラッシュが発生。コースに3台がストップしたばかりか、クラッシュパッドやパーツが散乱したため、赤旗が出されてレースは中断される。約40分後にSCの先導でレースは再開、19周目にようやくバトルモードに突入する。
 
 引き続き黒澤選手は、後続車両を必死に抑えながら周回を重ねるも23周目の1コーナーでGT500のトップが接触でコース外に押し出されてしまう。これで4度目のSCランが実施された。雨はさらに強くなりコースコンディションは最悪に。31周目に赤旗が出され再度レースが中断、天候回復の見込みはないことから約30分後にレース終了が発表された。
 
 LEON PYRAMID AMGは、波乱の開幕戦を7位で終えることとなった。レース後に、5番手だった車両に危険行為に対するペナルティの判定があったためひとつポジションを繰り上げ、開幕戦は6位という結果で終えた。

決勝を終えて
溝田監督

「ウエットレースになり、多くのクラッシュが出てしまいましたが、無事生き残り最終的に6位。数えていませんが、連続ポイント記録も更新できたので良かったです。次は、苦手な富士ですが、着実に上位入賞を狙って行きます」

黒澤選手

「今回、尚弥選手が4番手グリットを獲得してくれたのですが、決勝で私がそのポジションを失ってしまい本当に悔しく、不甲斐ないレースになりました。レース中はハイドロや、前が見えないくらいの雨量でした。雨が少なくなればチャンスがあると思ってレースしてましたが、雨量が多くなり、結局、中止となりました。あのコンディションでは賢明な判断だと思います。富士は気持を切り替えて挑みます」

蒲生選手

「ドライだった土曜日から調子が良く、予選も上位グリッドを獲得できました。決勝は強い雨になってしまい難しいコンディションになりましたが、治樹選手がしっかりと走りきってくれてポイントを獲得できて良かったです」

LEON PYRAMID AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥)
LEON PYRAMID AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥)

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