決勝レース 5/26(日)14:30~
天候:晴れ/くもり 路面:ドライ 気温:29度 路面温度:42度
今年ここまでの2戦は、いずれも悪天候のためSC(セーフティカー)スタートとなり、しかも赤旗中断もあったが今回はようやくドライコンディションでの戦いとなった。
だが、決勝前のウォームアップ走行で、LEON PYRAMID AMGにトラブルが発生。黒澤選手から代わって間もない蒲生選手が、デグナー先の立体交差下で止まっていたのだ。
右フロントのホイールナットが緩んでおり、タイヤが脱落せずに済んだのは不幸中の幸いというか蒲生選手の機転によるものだった。マシンにはダメージはなく、ピットに戻されたが、ピットスタートを余儀なくされることに。しかし、チームは諦めず、次の一手を講じる。
上空には薄雲もかかって温度が下がるなど、コンディションにも変化があったことから異なるタイプのタイヤに交換することに。
スタート担当の黒澤選手は1周目を終えた段階で、トップからほぼ30秒の遅れを取るも、ペースは上位と比べても遜色なし。わずか9周で順位を上げるなど、諦めずに自分のペースで周回を重ねていく。
そんななか、130RでGT500車両のクラッシュがあり、SCが導入される。レースはちょうど3分の1を経過していたことから、LEON PYRAMID AMGはその直前、15周目にピットイン。規定により他のクルマはSCラン中にはピットに入れないので、絶好のチャンス! かと思われた。だが、ほんの少しだけタイミングが悪かった。
コースに戻った蒲生選手は、トップが見える位置での周回遅れとなってしまい、これで完全に勝負権を失ってしまう。それでも蒲生選手もまた、諦めずに周回を重ね、その間に何度もオーバーテイクし続けて14位でゴールすることとなった。
レースを落とさないことをモットーに、重ねてきた2017年の最終戦以来の連続入賞は11戦で途絶えてしまったが、後半戦の巻き返しに向けて気持ちを引き締めるには、無念ではあるが新たなターニングポイントにもなるレースとなった。
決勝を終えて
溝田監督
「予選・ウォームアップ、決勝すべてで、不運・ミスが起こってしまいました。ひとつのミスで、ポジションを落とす今のGTで、これだけ続けばチャンスなど、ありません。『膿を出し切った』と思い、次戦以降に繋げ“タイ”です」
黒澤治樹
「レース前にトラブルがあって、良かれと思っていたことがすべて裏目に出てしまいました。ピットのタイミングも良かったと思っていたら、周回遅れになってしまったので……」
「同一周回に収められていたら、最終的にすごくいいところに行けたと思うので残念です。気合いを入れ直して、次のレースに臨みます」
蒲生尚弥
「ペースも良かったので、普通に走れていれば、結果も残せたと思いますが、しょうがないです。また次、頑張ります」