公式予選Q1 6月29日(土)15:00~15:15
サーキット上空には薄い雲がかかったままだったこともあり、予選開始時の気温は33度、路面温度は40度と思ったよりは上がらず。そのため公式練習に対し、温度的には細かなセット変更で、予選に挑めることとなった。
このコースの路面は、日本のコースに比べてタイヤに対する攻撃性は低い。そのため、温度は高めであっても、ウォームアップは入念に行うべきは公式練習で確認済み。織戸選手はアウトラップだけでなく、さらに3周も準備を整えてからアタックを開始した。ターゲットタイムは1分33秒台。いきなり1分34秒144をマークし、次の周には34秒057にまで短縮。
あと少し……との期待がかかるも、タイヤのピークは過ぎていたことから、アタック終了を織戸選手は自ら終了の判断を下し、チェッカー前にピットに戻ってくる。モニターに注目。だが、結果は19番手。0.07秒足りず、Q1突破は果たせなかった。逆に言えば、前回に続いてあとコンマ1秒以内で、というところまでマシンは仕上がってきたのは紛れもない事実。またしても光明は見えてきた。
永井宏明
「0.07秒……。もうちょっとでしたね。新車はなかなか走る機会が無く、ベストを探すのには時間が足りなすぎますしドライバーの走る時間も足りない。そのなかで、ベストを尽くしてくれた織戸選手にもチームにも感謝しております。マシンパフォーマンスは、走るたびに進化して乗りやすくなってますので、明日の決勝は入賞を目指しますので応援宜しくお願いいたします」
織戸学
「Q1突破も見えていただけに悔しい。もう少し踏み込めたら……。あと0.1秒で違う世界なのだが、もう少しがまだまだ課題です。クルマはどんどん良くなってきてるし、チームワークも最高です。チームとともに決勝は少しでも前に行きたいと思います。明日も応援宜しくお願いいたします」
金曽裕人
「我々は2台走らせているので、31号車のもう1台はセットアップに冒険をしてみて、30号車に関しては冒険をせず、このクルマが初めて走るサーキットではありますが、持っているデータのなかで小さな変更だけで進めてみたところ、こちらの方が正解でした。トラフィックもあり、少し残念でしたが、2台でセットを分けて試せるメリットはあったと思います。階段を1段ずつ確実に登り、確実にクルマは進化していますので、決勝にご期待ください」