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スーパーGT ニュース

投稿日: 2019.07.05 10:30
更新日: 2019.07.05 10:41

30号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 2019スーパーGT第4戦タイ レースレポート

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スーパーGT | 30号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 2019スーパーGT第4戦タイ レースレポート

決勝レース(66周)6月30日(日)15:00~

 今回は少々変則スケジュールとなっており、通常は土曜日に行われるサーキットサファリが日曜日に、ウォーミングアップの10分前に行われた。決勝に向けて、さらにマシンを仕上げたいチームにとって、これは好都合。サーキットサファリは織戸選手が走行し、バスのはけたタイミングで1分35秒710をマークする。続けて行われたウォームアップは永井選手が走行し、1分35秒755を記録していた。

 さて、気になる温度だが、気温こそ予選と変わらぬ33度だったものの、雲の切れ間から青空も見えるようになった影響なのだろう、46度にまで上がっていた。もちろん、これはタイヤ的に想定の範囲である。決勝のスタートは今回も織戸選手が担当。オープニングラップで1台の先行を許すも、まずまずの滑り出しをみせる。その後のペースも良く、前を行く車両のオーバーテイクを狙う。

 ところが、8周目のターン3で織戸選手が痛恨のスピン! オーバーテイクを試みて、接触を避けたためだ。これで最後尾まで後退するも、タイヤにダメージはなかったことから、何事もなかったかのように織戸選手は前を行く車両を追い詰めオーバーテイク。

#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(永井宏明/織戸学)
#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(永井宏明/織戸学)

 その後は早めのドライバー交代を行う車両もあったことから、10番手にまで上がった30周目に予定どおり永井選手へのドライバーチェンジを行うこととなった。タイヤは4本とも交換。

 そこからじわりじわりと順位を上げてきてくれることが期待されたが、永井選手からバイブレーションが発生したと無線での報告が! 2周後にピットへ戻すも、その原因はタイヤのピックアップだったことが明らかに。マシンチェック後コースに戻ると、再び最後尾に退くこととなった。

 とはいえ、その後の永井選手のペースは安定しており、1分35秒台での周回を重ねたのは、今後に向けて大きな期待材料と言えるだろう。リタイア車両がGT300クラスでは一切なかったため、22位という結果に甘んじたが、次回の富士では今シーズン一番の成績を残してくれるに違いない。

永井宏明(左)、織戸学(右)
永井宏明(左)、織戸学(右)

永井宏明

「ウォームアップ時よりも少しアンダーステア気味でしたが、このレースウィークで以前より乗りやすくなり攻められるマシンに進化しました。ヨコハマタイヤのパフォーマンスも高く、気持ちよく走ることができました。唯一の失敗は、ピットアウト後にオーバーランしマシンの振動が激しくなり安全を考え再度ピットインしましたが、結果的にタイヤカスであったこと。このピットインは非常にもったいなかったです。次戦も起こりえることなので、冷静に判断しマシンを更に進化させて結果に結び付けたいと思います。今後とも応援宜しくお願いいたします。僕もミスを犯してしまいました。反省」

織戸学

「結果はまだまだですが、思いっ切りレースをさせて頂きました。チームの皆さま、応援くださる皆様に感謝しております。序盤のオーバーテイク時のスピンは、シンプルに攻め過ぎました。もう少し様子を見てからでも良かったです。攻めたくなるマシンへと確実に進化しており、ヨコハマタイヤのパフォーマンスも高いので次戦の富士に期待ができそうです。入賞を狙っていたのにスピンの件、本当にゴメンナサイ。僕はミスを犯してしまった。反省」

金曽裕人監督

「決勝のクルマのバランスは悪くはなく。スタートから織戸選手が攻め攻めの走りを見せてくれました。でも、このコースは抜きづらく、そこを勢いに乗って抜きに行ったところ、スピンしたようです。『ごめんなさい!』って謝っていましたが、むしろナイスファイトでした。それで最後尾まで落ちても実力で数台抜いてきてくれたところでピットイン」

「永井選手も乗れていましたから、ここから更にプッシュし入賞を目指そうと思った矢先、攻めすぎからオーバーランし『足回りからバイブレーション発生』ということで、安全第一でピットインしてもらったのですが、大きなタイヤカスの付着でした。クルマがドライバーの手の内に入る道具として、まだ僕らは提供できていない。でも、『毎戦、進化して扱いやすくなってる』と言ってもらえることが励みです。課題はありますが、次回の富士がとても楽しみです!」

織戸学(#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)
織戸学(#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)


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