コロナウィルス感染拡大防止のために開幕戦が延期されていたスーパーGT選手権ですが、7月19日(日)、富士スピードウェイに於いて無観客&1デー開催という形で開幕戦を迎えました。

 関係者の厳重な健康管理体制のもと、土曜日のフリー走行から再びサーキットにGTマシンの走る姿が見られるようになったのです。

 土曜日のフリー走行は新たなチームメイトのサッシャ・フェネストラズ選手がマシンに慣れるためにすべての走行を担当。4番手タイムとまずまずの滑り出しを見せました。日曜日の予選は、10分間の予選Q1、そして予選Q2という形で進められ、前日の雨が次第に乾いていくというコンディションの中、最終的にはドライ路面での予選となりました。

 関口雄飛は、今回は予選Q1を担当します。36号車は決勝レースに向けてまずは硬めのコンパウンドのタイヤをチョイス。ソフトコンパウンドのタイヤを履くマシンに対しては厳しい状況となりますが、自信を持って走行する関口雄飛はまずはQ1突破。サッシャ・フェネストラズ選手が予選Q2で3番手タイムをマークし、2列目からのスタートを決めました。

 決勝レースは午後3時からのスタートと慌ただしい中、着々とタイムスケジュールが進行していきます。

 スターティングドライバーはサッシャ・フェネストラズ選手が担当。スタート直後に100Rでアクシデントがあり、早々にセーフティカーが出る波乱の開幕戦となりました。

 スタートからスムーズな走りを見せるルーキーのサッシャ・フェネストラズ選手は冷静にタイヤを温存し、かつ攻めるときはクールに攻めるドライビングで一時は4番手にドロップしたものの、2番手までポジションを上げて30周目に関口雄飛に交代。トップは同じくトムスの37号車でしたが、すでに24秒以上のリードを許していました。

 追い上げる関口雄飛にチャンスが到来したのは、40周目、シケインでGT300クラスのマシンが接触し、ふたたびセーフティカーが登場したのです。これでその差はリセットされ、43周目にレース再開。そこからは最後までプッシュ、プッシュのレースになりましたが、最後は後方からのプレッシャーをうまく退け、300KMの開幕戦をまずは2位でフィニッシュしました。

■関口雄飛のコメント
「予選3位からの2位ですから、自分たちにとってはまずまずのレースでした。開幕戦で表彰台に乗ったのはトムスに移籍して初めてだったかも知れません。チームメイトとも問題なくうまくいきましたし、今年は富士が4戦あるので、いろいろな意味で、良い結果だったと思います。レースは上位4台ともタイヤチョイスが違ったので、どのタイヤがベストだったのか一概には言えませんが、自分たちがチョイスしたタイヤの評価もできましたし、温まりにくいけどタレないタイヤを装着したマシンがセーフティカーのおかげで温められて後方から追い上げてきたということもありました」

「スープラというマシンの特性も見えてきましたし、タイヤに対する負荷のかかり方がレクサスとは違うので、決勝でのセットアップに発見も課題も見つけられました。37号車の後ろでゴールしたのは本音で言えば悔しいですけど、何が問題だったかは発見できたので、今日の2位は悪くない結果だと思います。今後は気温も路面温度も熱くなるはずですから、それを踏まえて良い収穫があったレースでした。皆さん、応援ありがとうございました」

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