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スーパーGT ニュース

投稿日: 2020.08.12 14:06
更新日: 2020.08.12 14:07

ブリヂストン 2020スーパーGT第2戦富士 レースレポート

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スーパーGT | ブリヂストン 2020スーパーGT第2戦富士 レースレポート

 クラス3番手グリッドからスタートした加藤寛規/柳田真孝(シンティアム・アップル・ロータス/YH)が10年ぶりの優勝を飾る。開幕戦を制した吉田広樹/川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT/BS)が6位まで追い上げてポイントランキング首位を堅持

開催場所:富士スピードウェイ
開催日:2020年8月8日(土)~08月09日(日)

 2020年オートバックスSUPER GTシリーズの第2戦は開幕戦と同じ富士スピードウェイが舞台。今季からブリヂストンがタイヤ供給を開始したマザーシャシーを駆る阪口良平/小高一斗(ADVICS muta MC86/BS)が初ポールポジションを獲得。
 
 決勝レースは開始直後から優勝した加藤寛規/柳田真孝(シンティアム・アップル・ロータス/YH)を含むトップグループが混戦状態となった。ポールスタートの阪口/小高組は、徐々に後退、2番手グリッドからスタートした高木真一/大湯都史樹(ARTA NSX GT3/BS)が3位フィニッシュを果たした。

<予選>

 今回もGT300クラスは2グループに分かれて予選Q1が行われた。各グループのトップ8台、計16台で決勝の上位グリッドを決するQ2では、阪口/小高組のルーキードライバー小高がベストタイムを叩き出し、チーム結成初のポールポジションを奪取。これに同じくルーキーの大湯がQ2のアタックを担当した高木/大湯組が続き、決勝のフロントローはブリヂストンタイヤ装着車が独占。
 
 開幕戦の優勝チーム、吉田広樹/川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT/BS)は、今季から変更されたウエイトハンディ規定によって60kgを搭載(獲得ポイント×3kg)。Q2への進出を果たしたが、9番手グリッドを確保するのがやっとだった。

ADVICS muta MC86(阪口良平/小高一斗)
ADVICS muta MC86(阪口良平/小高一斗)

<決勝>

 今回から決勝レースにおいて4輪すべてのタイヤを交換する義務が加えられた。GT300クラスのタイヤ戦略は狭められ、開幕戦のように無交換、または、2本交換の戦略をとることはできなくなった。スタート直後からトップグループは激しい順位争いが繰り広げられた。
 
 ポールスタートの阪口/小高組は首位を守ったが、4番手スタートの井口卓人/山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT/DL)が2番手に上がり、加藤/柳田組が3番手に。高木/大湯組は、4番手に後退してしまった。トップの阪口/小高組は、レース序盤からペースが上がらずに苦しい展開となった。コース上のタイヤゴム片がタイヤのトレッドについてしまうピックアップという現象によってグリップが低下して、9周目に3位へ順位を落とし、その後20周して早めのピットイン、ドライバー交代とピット作業を行い大きく順位を下げてしまった。
 
 トップの2台には差を開かれながらも高木/大湯組と蒲生尚弥/菅波冬悟(LEON PYRAMID AMG/BS)は3位争いを展開。終盤までそれは続き、高木/大湯組が蒲生/菅波組を突き放して3位表彰台を獲得した。吉田/川合組は、苦しい展開のなかでも6位フィニッシュ。ポイントランキングトップを守ったが、次戦は75kg(25ポイント× 3kg)のウエイトハンディを背負うこととなった。

<ドライバーコメント>

高木真一
「もっとやれると思っていたのですが、前のマザーシャシーとJAF-GTのマシンたちが思った以上に速かったですね。順位を落とさないようになんとか踏ん張って大湯に繋ぎましたが、コンディションに合わせたセッティングを詰めきれませんでしたね。次の鈴鹿はテストで良い結果が出ているので、期待していてください」

大湯都史樹
「苦しい、難しい状況のなかでなんとか3位を獲得することができました。ブリヂストンさんが良いタイヤを供給してくれたのに、それをうまくコンディションに合わせたセッティングができずに苦しい状況をつくってしまった。鈴鹿ではもっと良い結果が出せると思います」

<ブリヂストン MSタイヤ開発マネージャー:山本貴彦のコメント>
「決勝の4輪タイヤ交換義務は直前に通達されたので、すでに第2戦に向けたタイヤは製造し終えていて、対応することはできませんでした。予選で今シーズンから供給を開始させていただいているマザーシャシーの86がポールポジションを獲得してくれました。われわれにとって初のMC86ですので、うれしい予選結果でした」

「しかし、決勝ではピックアップが起こってしまって、順位を下げてしまいました。今後この現象に対する開発が必要となってきています。獲得ポイントに対する規則も変わって、今後はランキング上位陣には苦しい戦いとなってきますが、しっかりとサポートしてシーズンを戦っていきます」

ARTA NSX GT3(高木真一/大湯都史樹)
ARTA NSX GT3(高木真一/大湯都史樹)


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