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スーパーGT ニュース

投稿日: 2020.08.25 13:12
更新日: 2020.11.30 12:42

ADVICS muta Racing INGING 2020スーパーGT第3戦鈴鹿 決勝レポート

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スーパーGT | ADVICS muta Racing INGING 2020スーパーGT第3戦鈴鹿 決勝レポート

第3戦 FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300KM RACE
鈴鹿サーキット

8月23日(土)
天候:晴れ コース状況:ドライ
決勝:13位

 スーパー第3戦は場所を富士から鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)に移して無観客レースとして開催。予選日同様、気温が30度を超えるなか300kmのレースが13時にスタート 。アクシデントも多発し荒れるレースとなり、セーフティカー(SC)が3回導入される展開となった。

 前夜にパラパラと雨の落ちた鈴鹿だが、決勝日も朝から晴天となり、前日同様気温は30度を超えるとの予報が出ていた。決勝の前、11時40分から20分間のウォームアップが行われたが、最終ラップで小高が3番手のタイムをマークして、決勝レースに期待を持たせた。

 気温32度、路面温度48度、晴れ、ドライというコンディションの13時にフォーメーションラップ開始。そして隊列を整えた13時4分に300kmレースがスタートとなった。スタートを担当した阪口は1コーナーまでにポジションをひとつ落としたが、その直後のS字コーナーで接触した車両があり、1台がダンロップコーナーでクラッシュ。オープニングラップからいきなりSCが導入されることになった。

 4周完了でリスタート。阪口は34号車NSX、7号車BMW M6というターボ車のFIA-GT3車両に挟まれて、前半のテクニカル区間では前に追いつき、後半のバックストレートでは引き離され後方から追いつかれるという前に出られない展開が続いた。

 17周目にはバックストレートのコース上にGT500車両のボンネットが落下し、これを排除するために再びSCが導入。21周でリスタートとなったが、このタイミングでピットインしてドライバー交代をするチームが多く、阪口はピットインを1周遅らせて22周でピットイン。小高に交代しタイヤ交換、給油を済ませた。

 コースへ出た小高はその周の130RでGT500と接触してコースアウト。幸い車両にダメージはなかったものの、これで大きく順位を落とすこととなった。さらに27周目にはS字で接触してコースオフした車両がありこの日3回目のSC導入。33周完了でリスタートとなったが、ここでピットインを遅らせていた車両が翌周までにすべてピットイン。この時点で小高は17番手を走行していた。

 レース終盤はトラブルやアクシデントのためにピットインする車両もあり、小高は40周目には13番手まで順位を回復。残り10周弱でトップ10入りが期待されたが、前を走行する車両を抜きに行って失速し逆に順位をふたつ落としてしまった。それでも小高は粘り強く最後まで走り抜け、13位でチェッカーとなった。

 予選での速さを思うように決勝で発揮できないレースが続いているが、今回も真夏のレースを完走したことで多くのデータを収集できた。10月の第6戦鈴鹿ラウンドでは今回のデータを生かしてより強いレース運びができるだろう。次のレースは3週間後のツインリンクもてぎ。入賞を最低目標に車両を仕上げて臨むこととなる。

2020年スーパーGT第3戦鈴鹿 ADVICS muta MC86(阪口良平/小高一斗)
2020年スーパーGT第3戦鈴鹿 ADVICS muta MC86(阪口良平/小高一斗)

■コメント
阪口良平

「そんなに調子が悪いわけではありませんが、FIA-GT3車両に挟まれる形となって、抜くに抜けない展開になりました。何か仕掛けようとすればストレートで引き離され、また後ろにも迫られるということの繰り返しでした。とにかく着実に一斗にバトンを渡そうと思い走っていました。しっかりと走りきることが大事ですし、それができたことはチームとして良かったと思います。これを次につなげていくことだと思います。結果は悔しいですが、次のもてぎで頑張ります」

小高一斗

「交代した周、僕のミスで130RでGT500車両に当たってまっすぐ飛び出してしまい、5〜6台に抜かれました。その後は渋滞もすごくブレーキも厳しくなかなか抜いていけませんでした。表彰台が全然見えないような展開で、レースの後は毎回悩んでいます。軽い時のバランスと満タン時のバランスが違いますし、コースによってタイヤの選択を外さないようにしないといけないなど課題も多いですね。しかし今回のように持ち込みの状態から予選までにクルマのセッティングの方向性が定まるなど、全体的なレベルが上がっていると思います。これをもっと良くして今後につなげたいです」

田中耕太郎チーフエンジニア

「ミスの多いレースでした。見えるミスはもちろん見えないミスも多かったですね。最初のスティントで阪口さんは辛抱しながら頑張ってくれました。ピットワークはノーミスでしたがまだまだ改善の余地があります。緊張感を持った状態を続けられるように改善していかないといけないと痛感しています。今回のレースでも上位のチームから学ぶことは沢山ありました。収穫はクルマについてもっといろんなことをしないといけないということが見えたこと。ひとつひとつつぶしていって、次につなげたいと思います」

2020年スーパーGT第3戦鈴鹿 阪口良平と小高一斗(ADVICS muta MC86)
2020年スーパーGT第3戦鈴鹿 阪口良平と小高一斗(ADVICS muta MC86)
2020年スーパーGT第3戦鈴鹿 ADVICS muta MC86(阪口良平/小高一斗)
2020年スーパーGT第3戦鈴鹿 ADVICS muta MC86(阪口良平/小高一斗)


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