25周終了で抜群のピットタイミング、素早いピットワーク、中山の速いアウトラップとチームワークの合わせ技で2台ほど逆転、その後も中山が良いペースで3位表彰台のポジションを堅守していたが、3度目のセーフティカー導入明けとなる36周目に、ヘアピン進入で8号車に追突されスピン、まさかのコースオフを喫してしまう。
このアクシデントで表彰台圏内を失ってしまい、車体後部にダメージを負いながらも何とか戦列に復帰。そこから中山は気力を再び振り絞って、最後まで諦めずに後続の
猛追を振り切って逃げ切り、執念の5位フィニッシュ。開幕3戦連続ポイント獲得を堅守した。
ドライバーポイントでは6点(計17点)を獲得、チームポイントでは9点(計26点)を獲得していずれもランキング7位に。次戦は、9月22日(土)~23日(日)にツインリンクもてぎにて第4戦として開催される。
■コメント
ヘイキ・コバライネン
「約5カ月振りの走行となり、土曜の走り始めの感覚はまだ全力ではなかったけど、決勝では十分にバトルを楽しめるほど感覚が研ぎ澄まされてレースに戻って来たと感じた。それにも増して、寿一監督のもとで、クルマもチームも自分が居ないあいだに大きく成長していたことが、とてもうれしかった」
「結果は残念だったけど、3位表彰台を争った内容には満足している。次のもてぎはどの様な勢力図になるのか開けてみないとわからないけど、自分たちが上位にいることの自信はあるよ。楽しみにしていて欲しい」
中山雄一
「5位でのフィニッシュとなりました。ピットタイミングとピット作業の速さもあって3番手まで上がることができていただけに残念な結果です。追突されて押し出されたときはもう終わったと思いましたが、走行に大きな影響があるダメージもなく、残り周回を諦めずに最後まで走り切れてノーポイントにならずに幸いでした」
「毎戦チームみんながひとつひとつ課題をクリアしていて、とてもポジティブな内容ですので、次回こそ良い結果を期待してください!!」
脇阪寿一 監督
「過去2戦の結果から、課題となった決勝のパフォーマンスを上げるべく様々な対策をし鈴鹿に挑みました。ヘイキも加わりようやく本来のSARDとなり、決勝中は一時3番手までポジションを上げるも後続車に追突されスピン、5位」
「終わって振り返れば、色々悔しいこともありますが、チームのメンバーの顔つきも仕事のレベルも、どんどん変わり、彼らの成長を感じています。そんな彼らと一緒に戦えることを嬉しく感じていますし、彼らと喜びを分かち合うために、さらに高みを目指して努力していきます。引き続き応援のほど、よろしくお願い申し上げます」