更新日: 2020.08.29 15:10
#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 2020スーパーGT第3戦鈴鹿 レースレポート
2020 AUTOBACS SUPER GT ROUND 3 鈴鹿サーキット
開催地:鈴鹿サーキット(三重県)/5.807km
8月22日(予選) 天候:晴れ コースコンディション:ドライ 観客数:無観客
8月23日(決勝)天候:晴れ コースコンディション:ドライ 観客数:無観客
永井選手の地元鈴鹿で、2戦連続でQ2進出! 期待がかかった決勝だったが……
開幕戦から第2戦は3週間、そして第3戦はわずか2週間のインターバルで開催される、今年のスーパーGT。2連戦だった富士スピードウェイを離れ、第3戦『FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE』が鈴鹿サーキットで行われた。
今年もaprは従来どおり2台体制で挑み、『#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT』は永井宏明選手と織戸学選手がドライブ。タイヤもヨコハマが継続して使用される。FRに改められて、2年目を迎えたマシンは、このオフに徹底的に見直しをはかり、改良が加えられた結果、開幕戦の公式練習で10番手となるタイムを記録。
第2戦ではQ1進出も果たされた。その一方で、両レースとも決勝では展開に恵まれていないものの、スピードに関してはすでに著しい進化が確認されている。今年のGT300は、獲得したポイントの3倍となるウエイトハンデを課せられることから、ノーハンデであることを前向きにとらえたいところ。永井選手の地元、三重のサーキットでの大躍進が期待された。
公式練習 8月22日(土)10:00~11:35
前回はレース中の四輪タイヤ交換が義務づけられ、またJAF-GTは給油リストリクターの緩和があったものの、今回から開幕戦とおなじ状態に戻された。タイヤに負荷のかかりやすいサーキットであり、また猛烈な暑さに見舞われていることから無交換は困難とされる一方で、給油に時間がかかるのは少なからぬハンデとなりそうだ。
レースウイークの走り初めとなる公式練習は、気温32度、路面温度42度からの開始となった。今回も最初に#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTに乗り込んだのは織戸選手。1周のチェック走行を行ったあと、最初のセットアップが進められていく。本格的な走行を開始してから、わずか2周で1分59秒522をマークして、その時点でのトップに。その後ピットに戻って、今度は決勝セットを詰めていくことに。
永井選手〜織戸選手〜織戸選手〜永井選手〜永井選手という順で、周回が重ねられていった。永井選手も走るたびタイムを縮めていき、乗れているのは明らか。ラスト10分間のGT300単独セッションの最後には2分1秒982をマークして、公式練習を終えることとなった。なお、織戸選手の記録したベストタイムは6番手。前回の9番手をも超える、好調な滑り出しを果たすこととなった。
公式予選Q1 8月22日(土)14:48~14:58
今回もGT300の予選Q1は2グループに分けられ、#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTはBグループでの走行となった。このスタイルが当面続くことは、後に正式に発表された。Q1担当は今回も織戸選手。気温は33度、路面温度は48度と、公式練習のときより高まって、より厳しい条件となっていたのは間違いない。
1周の長いサーキットということもあって、計測2周目から織戸選手はアタックを開始し、1分59秒088をマークする。これはJAF-GT勢のグループ最上位。そして4番手につけることとなり、永井選手に2戦連続でバトンを託すことに成功した。
公式予選Q2 8月8日(土)15:23〜15:33
Q2に挑んだ永井選手も、織戸選手同様、計測2周目からのアタックとなった。クルマの状態も良かったことから、普段以上に攻めの意識があったのは間違いない。だが、それが少々裏目に出てしまったようだ。
最初のアタックで2分1秒352を記録、さらにもう1周アタックし、2分0秒686にまで短縮を果たすも、その時すでにタイヤはピークを過ぎてしまっていた。すべて猛暑の影響だ。そのため#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTは16番手に留まってしまったが、本来のスピードをコンスタントに発揮できれば、入賞も夢ではないはずだ。
■予選後コメント
永井宏明
「クルマ的には予選のときにはバランス良く仕上がっていたのですが、僕の走りにミスが多くて、タイムを出すことができず残念でした。ちょっと空回りした感じですね。決勝では、満タンでも速く走れれば、いいところに行けると思います。ええ、今回こそ入賞が目標です!!」
織戸学
「持ち込みからクルマのバランスは良く、いい流れで来ています。とくに大きな問題はないですね。タイヤも硬めの方でセットできているし、決勝がもっと暑くても大丈夫……だと思っているけど、わからないですね、やってみないと。本当に淡々と行くだけです。とにかく入賞したいです!!」
金曽裕人監督
「クルマのパフォーマンスはどんどん上がっているし、ドライバーのふたりもクルマを熟知し始めています。ちょっと永井選手は突っ込み過ぎてタイムロスがあり、あのポジションとなってしまいましたけれど、クルマのポテンシャルや乗りやすさは見えていますので、入賞は確実! 今回こそポイント獲ります!」