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スーパーGT ニュース

投稿日: 2016.10.31 13:20

Arnage Racing スーパーGT第7戦タイ レースレポート

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スーパーGT | Arnage Racing スーパーGT第7戦タイ レースレポート

October 9th Race Day
晴れ/ドライ 気温:33℃→32℃/路面温度:44℃→39℃ 入場者:27,948人

 決勝日となる日曜日は、前日とは打って変わって朝から厳しい日差しが照りつける南国タイらしい天候となった。

 昨年同様、チャーン・インターナショナルサーキットには多くの地元モータースポーツファンやスポンサー一行が、アジア最高峰のハコ車レースを一目見ようと押し寄せた。

 9時50分、気温が早くも30度を超える中、この日の走行がスタートした。30分間のフリー走行、続く20分間のサーキットサファリの時間を有効に使って、凜太郎選手と安岡選手がそれぞれ走行し、コースとタイヤの変化への理解を深めていった。

 また、決勝に向けて、マシンのセットアップも確認できた。午後になり、ウォームアップ走行を終えたマシンがグリッドに並ぶ頃には、日差しはますます厳しさを増した。

 気温は30度前半でも、灼けつくような常夏の国の日差しは日本のそれと比べ物にならない。路面温度もぐんぐん上昇、決勝でのタイヤの使い方が命運を分けることは間違いなさそうだ。

 15時、スタンドを埋め尽くした観衆の熱気のなか、フォーメーションラップに続いていよいよレースが始まった。

 スタートドライバーを務めるのはもちろん凜太郎選手。最後尾からの追い上げを任された凜太郎選手は、非常に落ち着いた良いスタートを切り、ここ数戦同様、レース直後の混戦を巧みに切り抜けて、前方マシンを5台ごぼう抜き。早くも1Lap目で20位に浮上した。

#50 ODYSSEY SLS
#50 ODYSSEY SLS

 さらに前方マシンのトラブルなどに乗じて18位、17位とポジションアップして、7Lap目からは安定した走行で周回を続けた。凜太郎選手は1分37秒台を中心とした落ち着いたタイムで22周を走行し、タイヤを良い状態で安岡選手に引き継ぐため、他の多くのマシンに先んじてピットに戻ってきた。

 タイヤ温存作戦が有効と判断したチームは、このタイの地でもタイヤ無交換作戦を敢行。息のあったピットワークで給油とドライバー交代だけを済ませて、早々とマシンをコースに復帰させた。

 凜太郎選手から見かけ上13番手でステアリングを渡された安岡選手は、22番手から第2スティントの走行をスタートした。

 気温はレース中盤になっても30度を超え、路面温度も下がる気配を見せない。荒れる路面に、タイヤが悲鳴をあげるマシンも多かったが、安岡選手の走りは、周回を重ねるごとに輝きを見せた。

 凛太朗選手から引き継いだタイヤながら、レースが後半にさしかかってからも1分 35秒台を何度も記録する好調ぶりで、徐々にポジションを上げていく。

 全車ルーティンのピットインを完了する頃には、ODYSSEY SLSは再び17位に浮上していた。

 ゴールまで残り10周となった時、5コーナー付近で500、300両クラスのマシンが入り乱れての大きなアクシデントが発生、また、チェッカー間近に前方車両のマシントラブルなども発生したが、幸いSC導入とはならず、異国タイでのレースは無事に終了。

 順調に走行を続けたODYSSEY SLSも60周目、トップの車両から1lap遅れで無事チェッカーを受けた。

 Arnage Racingは、序盤でレースの流れを作った凜太郎選手の好走と、タイヤを守り抜いて全てを出し切った安岡両選手の激走、そしてチームワークの賜物のタイヤ無交換作戦の成功で、最後尾から15位へとポジションアップして無事にレースを終えることができた。

 またチームが来季に向けての足がかりとして狙っていた、チームポイント3点も獲得することができた。

P1 #25 VivaC 86 MC 土屋武士/松井孝允
P2 #3  B-MAX NDDP GT-R 星野一樹/ヤン・マーデンボロー
P3 #55 ARTA BMW M6 GT3 高木真一/小林崇志
P15 #50 ODYSSEY SLS 安岡秀徒/久保凜太郎


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