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スーパーGT ニュース

投稿日: 2020.10.04 01:00
更新日: 2020.10.04 01:07

ARTA NSX GT3 2020スーパーGT第5戦富士 予選レポート

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スーパーGT | ARTA NSX GT3 2020スーパーGT第5戦富士 予選レポート

ARTA
2020 AUTOBACS SUPER GT
Rd.5 富士スピードウェイ

GT300 予選レポート
https://www.alnex.jp/report/index.html#tab-report-300QF

Q1はトップ通過も、路温低下で攻略ミス。明日は11位から上位を狙う。

 第5戦から後半戦に突入するSUPER GT。表彰台に乗っているものの、早く1勝が欲しい#55 ARTA NSX GT3は午前のフリー走行で大湯都史樹をメインで走行メニューを進めていった。車のバランスは非常によく、予選、決勝のセットもまずまずの仕上がりだ。

 大湯は担当したQ1で車の好調さを結果で見せた。トップでQ1を締めくくり、Q2の高木真一につないだ。しかし、今日の富士スピードウェイは気温が徐々に下がり始め、路面温度はチームが予想していた気温より下がってしまった。

 高木は暖まりにくいタイヤに入念に熱を入れて、セッション終盤にアタックを行う作戦を採った。最初のアタックに入っていった時にQ2の残り時間は約2分。その2分以内に計測ラインを通過すれば何とか2周はアタック出来る計算だ。

 高木は最初のアタックのAコーナーでオーバーステアの症状が出てしまい、ここでアタックを中断し、次の周に賭ける事になった。しかし、残り時間は1分40秒弱。早めに計測ラインを通過しないと最後尾でQ2を終えてしまう。チームからプッシュして計測ラインを通過して最後のアタックに入るように指示が出た。高木が計測ラインを通過したのは残り時間わずか5秒ほどだった。ギリギリで最後のアタックへ入っていった。その時点でポジションは16番手。高木はタイムを縮める事は出来たものの、タイヤが暖まりきらず12番手で予選を終えた。

 決勝セットのパフォーマンスは非常に高かったので、明日の上位進出に期待がかかる。

*予選後、11号車の当該ラップタイム削除のため55号車は11位となった。

土屋圭市アドバイザーのコメント
「予想より気温が低くなって路面状況を見極めるのが難しくて、真一も珍しくミスをしてしまったね。誰もが同じ条件とは言え、車が違うので、それぞれの難しさがある。でも、決勝の車の完成度は高いから大事なのは明日だね」

岡島慎太郎エンジニアのコメント
「タイヤの使用状況を見ながらフリー走行のメニューを消化していましたが、大湯はフリー走行でフレッシュタイヤの比較が出来ていたので、大湯にQ1を行ってもらいました。大湯はQ1でトップタイムを出してくれましたが、狙っていたところまで到達出来ていなかったので、Q2に向けて調整していきましたが、コンディションがQ1より路面温度が下がってしまい、高木さんはウォームアップに時間がかかってしまい、最後うまくまとめきれずにQ2を終えてしまいました。結果としては良くなかったので、我々もコンディション変化に対応しきれなかったですね。明日も路面温度が低くなる事を想定してセットや戦略を考えていきたいです」

高木真一選手のコメント
「気温も下がってしまったし、タイヤに熱が入りにくいのはわかっていたので、しっかり熱を入れてアタック出来ると思っていました。しかし、Aコーナーでオーバーステアが出てしまい、自分の中で抑える感じになってしまい、次のアタックで攻めきれませんでした。自分としては予選のやり方を失敗しました。ゆっくりタイヤを暖めるのではなく、最初から攻めながらタイヤを暖めて行けば良かったのかも知れません。レースのセットは悪くないので、明日は表彰台を狙って行きたいです」

大湯都史樹選手のコメント
「予選についてはウェイトも随分積んでいたので厳しいとは思っていましたけど、車のフィーリングも良く、Q1もトップで走れたので、その時の状態では良いパフォーマンスを出せたと思っています。Q2は高木さんがミスをしたと言ってましたが、Q2前に車をアジャストしたのが裏目に出てしまったのかも知れません。明日の決勝ですが、レースペースは悪くないと思っています。上位に進出出来るように明日に向けて準備して、表彰台に登りたいと思っています」


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