雑誌制作の“柱”となる「台割」と呼ばれる企画ページ構成表が完成したのは7月初旬。まだ2020年シーズンが開幕する半月も前のこと。そこから各種の取材活動が進められ、10月9日に発売となった『SUPER GT file Ver.8』だが、その第二特集では『JAF-GT/マザーシャシーのいまとみらい』と題し、独自製作車両でシリーズを戦い続ける各チームへの取材を敢行する計画を立てていた。そこにはもちろん、GT300クラスのマザーシャシー(MC)規定を活用しながら、それを孤高のミッドシップに仕立て上げたLOTUS EVORA MCも対象に含まれていた。

 人とは違う道を行くその苦労はいかほどかを、改めて取材したいと申し込みをするその直前。第2戦の富士スピードウェイでそのロータスは参戦6年目にしてシリーズ初優勝を飾ってみせた。取材班にとれば「優勝しないと話を聞きにも来ないのね」と苦言を呈されても仕方のないタイミングだったが、取材に応じてくれた渡邊信太郎氏は、ムーンクラフト時代から車両開発兼チーフエンジニアを務めるなど、すべてを知る立場として快く、参戦当初の来歴から続くその苦労を明かしてくれた。

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