「クルマの開発はTRDが行っていますが、現場のオペレーションを今回、東條エンジニアにお願いしています。我々だと、どうしても作ったパーツのデータ取りがメインになる。現状のタイヤの状況などは把握していますが、タイヤを変えるタイミングや実戦で走らせながらセットアップを組み立てていく作業、限られた時間の中でセットアップの方向性を探っていく作業というのがどうしても我々は弱い部分がある。開幕までの時間を考えて効率よく開発とセットアップを進めるために、我々が用意しているいろいろなアイテム、開発のメニューを、実際のランプランにどう落とし込んでいくかの作業を東條エンジニアをはじめとしたチームのエンジニアにお願いしています」

 振り返ればこの3年、ニッサンGT-Rが圧倒的な強さを見せたのには、この事前の開発スタイルに要因があると考えられる。マシンの開発を行うニスモは、そのまま自チームで実戦を想定したセットアップを効率的に進めることができる。ここ数年、レース現場でニッサン陣営がタイヤの選択を外すことはあっても、持ち込みのセットアップで苦労している姿は他メーカーよりも少なかったように思う。テストが限られている現状を考えれば、ニスモの強さの秘密のひとつに、開発チームとレースチームがワンパックで作業を行っていることが挙げられる。そのレース屋としてのスタイルを、レクサス陣営でも2017年型から採用しはじめたと考えていいだろう。石浦も、現場エンジニアが担当する利点を話す。

「今回の開発テストはとにかく準備をたくさんしておこうと。開発担当のエンジニアが東條さんなので、実践でチームのエンジニアがどんな部分に興味をもって作業を進めるのか、ここを変えたらどうなるのか、興味があるところを全部、触っていって、悪くなると予想されるセットアップも敢えて試すことができている。その中でどこが本当に悪いのかといった検証作業をひたすら繰り返しています」

「ダウンフォースを付けるチームと減らすチーム、これからはチームごとのセットアップになっていくんですけど、それぞれにあったセットアップを今から用意しておけば、デリバリーを受けたチーム側も、すぐに速いタイムで走り出せる。富士のセットアップは『このあたり』というのが事前にわかるし、セットアップとの相関がわかれば空力担当の方も、レベルの高い部分でパーツの準備や開発を行える」。石浦も現在の開発スタイルに手応えを感じているようだ。

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