シーズン最終戦は13位で完走
スターティングドライバーを務めた山内はスタートダッシュを決め、1周目で2台を追い抜き5番手に。その後も徐々に順位を上げて2番手にまで登り詰め、井口に交替すべくピットインを行います。
ここでチームは作業時間の短縮のため左側2本のみのタイヤを交換、井口をコースへと送り出しました。13番手でコースに復帰した井口は、9番手まで順位を戻しますが、その後は思うようにタイムを伸ばすことができず13位でレースを終えました。
チーム総監督を務める辰己英治は、「タイヤを傷めてしまっているのだと思います。パワーがない分、どこか無理をしている部分があるはずで、こういう結果になってしまった。
タイヤ無交換で走り切れるクルマがあるわけですから、我々はまだそこに達していない、技術で負けてしまっているということでしょう。その部分をさらに磨き上げ、さらなる高みを目指したいと思います」と、悔しさを滲ませました。
山内はレースを振り返り次のように語っています。「マシンは変更を加えてもらったことで、タイヤのもちも昨日に比べれば良かったのですが、今日だけで考えると厳しかったなという印象です。
グリップを引き出せない原因を探らなければと思います。応援してくださった皆さんの前でポイントを獲ることができず不甲斐ない結果となってしまいましたが、応援していただいたからこそ3連続表彰台を達成できたので感謝しています。
また機会があれば皆さんの声援を受けて走りたいと思います。ありがとうございました」。
後半スティントを担当した井口は、「左側のタイヤだけ変えてスタートしましたが、タイムロスもなく作戦は正解だったと思います。
しかしその良さを引き出すことができず、終盤はマシンバランスに苦しむことになってしまいました。この2戦、両方ノーポイントとなってしまい、応援してくださった皆さんには申し訳ない気持ちでいっぱいです。
山内選手が言うように、シーズン中盤でいい流れができたのも、最後まで諦めずに走り続けることができたのも、応援のおかげです。皆さんの応援が1年頑張れた力となりました。ありがとうございました」とコメントしました。
この第8戦で2016年シーズンのSUPER GTはすべての競技日程を終了しました。SUBARU BRZ GT300への1年間の応援、ありがとうございました。今後も各モータースポーツカテゴリーで活躍するSUBARUへのご声援をよろしくお願いいたします。