スーパーGT ニュース

投稿日: 2021.04.20 01:25
更新日: 2021.04.20 01:42

#31 TOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GT 2021スーパーGT第1戦岡山 レースレポート


スーパーGT | #31 TOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GT 2021スーパーGT第1戦岡山 レースレポート

2021 AUTOBACS SUPER GT ROUND 1
岡山国際サーキット
開催地:岡山国際サーキット(岡山県)/3.703km

4月10日(予選)天候:晴れ
コースコンディション:ドライ
観客数:無発表

4月11日(決勝)天候:晴れ
コースコンディション:ドライ
観客数:無発表

入賞に向けて激走するも、終盤の追突で涙を飲んだ開幕戦

 昨年はコロナ禍でシーズン中盤から、スケジュールを凝縮して開催されたスーパーGTだが、今年はまだ予断は許されないとはいえ、例年どおり岡山国際サーキットで4月に『たかのこのホテルOKAYAMA GT 300km RACE』として幕を開けることになった。

 今年もaprはTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV(ZVW52)の2台体制で挑み、『#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT』を3年目のコンビとなる、嵯峨宏紀選手と中山友貴選手に託す。タイヤは引き続き信頼のブリヂストンを使用する。

 2年ぶりにスーパーGTの舞台となる岡山国際サーキットは、アベレージこそ高くないものの、国内屈指のテクニカルコースとして知られている。3月に行われた公式テストにおいて、#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTは初日に2番手につけており、相性は悪くない。同時にマシンの著しい進化を証明することとなった。もちろん狙うは開幕戦からの大躍進である!

公式練習 4月10日(土)9:45〜11:20

 好天に恵まれた公式練習は、開始時の気温8度、路面温度21度から徐々に高まっていく状況に。最終的には外気温13度、路面温度29度にまで達していた。

 そんな状況のなか、最初に#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTに乗り込んだのは嵯峨選手。まずアウト〜インを行い、最初のチェックを済ませてから本格的な走行を開始する。序盤のうちにスピードを研ぎ澄まし1分27秒124をマークした後は、決勝に向けたセットアップを進めていく。

 長らく嵯峨選手は周回を重ねて、残り30分ほどとなったところで中山選手にバトンタッチ。途中、約5分の中断を挟むも、中山選手もコンスタントに周回を重ねて、1分27秒237を自己ベストタイムに。#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTは公式練習を16番手で終えることとなった。

公式予選Q1 4月10日(日)14:18〜14:28

 今年も予選Q1は2グループに分けられ、#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTはBグループでの走行となった。このセッションを担当したのは嵯峨選手。1周が短いサーキットながら、気温は15度、路面温度は32度と、公式練習より高まっていたこともあり、ウォームアップはアウトラップと2周で済ませ、計測3周目からアタックを開始する。

 嵯峨選手は1分26秒360をマークした後、さらにコースを激しく攻め立てたものの、ラストアタックは1分26秒873に留まってしまう。それでも6番手につけて、Q2担当の中山選手にバトンを託すことに成功する。

公式予選Q2 4月10日(日)14:53〜15:03

 続いて行われたQ2を担当したのは、中山選手。嵯峨選手のコメントを受け、硬めのタイヤを装着していたため、ウォームアップはQ1より1周多く行われた。1分26秒292をマークした中山選手もまた、もう1周アタックを試みるも、やはり1分27秒144でタイムダウンとなってしまう。それでも10 番手につけ、#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTは決勝レースに5列目から挑むこととなり、入賞はもちろん表彰台の期待も込められることとなった。

嵯峨宏紀選手

「走り始めから今回は芳しくなくて、良かれと思って、いろいろやってきたことが、ちょっと違う方向に行ってしまって。なんとか予選に向けてチームがアジャストしてくれたんですが、トップから1秒ぐらい離れているので、決していい状況ではないですね。なので、テストのときの状態に戻すことになりそうです。逆に言うと、バックデータがある状態に戻るので、その方が決勝に向けてはいいかも。僕のアタックは、ほぼミスなくできましたが、あれが限界という状況でした」

中山友貴選手

「シーズンオフのテストで、いろんなことをトライして、いろんなことが見えてきたなかで、さらに良くしようとしたことが走り出したらうまくいかなくて。変更するのに時間がかかってしまうということで、今回はこの場でできるバランスを取りにいって予選に臨みました。嵯峨選手が、そういった状況でもQ1を通ってくれたのは、非常に良かったことです」

「嵯峨選手のフィーリングでタイヤが少し柔らかく出ているというので、僕は硬めのタイヤをチョイスし、そのチョイスは良かったと思いますが、やっぱりクルマのバランスは満足いくレベルではなく、運転するのが難しかったですね。その状況でも10番手ですから、決勝で戦える位置ですし、大事なのは決勝を安定して走ることです。今、そのためにクルマはさらに大きな変更を加えているので、しっかり頑張って走りたいと思います」

金曽裕人監督

「いろんなトライをしているところを、つじつま合わせだけして予選に行ってもらったので、まぁ、あんなところでしょう。今シーズン通してのトライというのがあって、GTはテストの機会が少ないので、どうしても試したいことがあってそれをすぐに戻せないところでやっていたので、公式練習でその傾向が分かったけれど、予選はそれで行ってもらうしかなかったんです」

「今日は夜遅くなるでしょうけど、こちらが正しいという方向に戻します。それでも5列目からのスタートですし、80周近く決勝では走りますから、確実に上に行ける方向にクルマを作り直していますので、ご安心ください。そのトライによってドライバーと共通認識が得られたことは、大きな収穫にもなりました」

2021スーパーGT第1戦岡山 嵯峨宏紀/中山友貴(TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)
2021スーパーGT第1戦岡山 嵯峨宏紀/中山友貴(TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT)

決勝レース(82周)4月11日(日)13:30〜


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