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スーパーGT ニュース

投稿日: 2021.04.20 01:25
更新日: 2021.04.20 01:42

#31 TOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GT 2021スーパーGT第1戦岡山 レースレポート

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スーパーGT | #31 TOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GT 2021スーパーGT第1戦岡山 レースレポート

 日曜日も天気に恵まれた岡山国際サーキット。上空には眩いばかりの青空が広がっていた。スタート進行と同時に行われる20分間のウォームアップは、スタートを担当する中山選手からの走り出しとなった。公式練習同様、アウト〜インを行った後、本格的に走行を開始する。

 予選の後に改めたセットを確認しながら、中山選手は徐々にタイムを上げていき、1分29秒201にまで達したところでピットイン。残り5分は嵯峨選手が、最後の周に1分28秒681を記すまでとなっており昨日までのと違い決勝に期待の持てる改善がなされた。

 スタート直前の気温は19度、路面温度は33度にまで達し、この時期としては高めの状況に。決勝レースは2周のフォーメイションラップの後、スタートが切られることになった。まずはポジションキープから#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTはバトルを開始。そして7番手を争う集団のなかで、中山選手はチャンスを待つ。

 そんななか、6周目のヘアピンでアクシデントが発生し、7周目からセーフティカーが導入される。この時はまだ序盤とあって、レース展開にほとんど影響を及ぼさず、むしろ11周目のリスタート後は前後ともに間隔が広がることとなった。

 そんななか、#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTは、さっそく動きを見せた。ドライバー交代が可能になった26周目に、早くもドライバー交代を敢行。今回は義務づけられている四輪交換を行い、給油を済ませた後に嵯峨選手をコースに送り出す。

 だが、それから2周後、再びアクシデントは発生し、32周目に再びセーフティカーが導入されたのだ。バッドタイミングかと思われたものの、導入直前にピットに滑り込んできた車両で渋滞状態になり、大きなロスを抱えたチームも少なくなく……。

 その結果、37周目のリスタート後、ステイしていた車両がドライバー交代を行うと、結果的に嵯峨選手は8番手に躍り出る格好に。さらに前を行く車両のピットストップによって、49周目には7番手に浮上する。ただし、背後にはNSX 55号車が着けており、予断は少しも許されない状態ではあった。

 そんななか、67周目のヘアピンで#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTは、その車両に追突されてイン側にストップ! 幸い、走行には支障はなかったことから復帰を果たすも、その間のロスが響いて、残りは淡々と周回を重ねるのみに。トップから2周遅れの19位という結果に終わることとなった。

 何事もなければ、最低限の目標であった入賞を果たせただけに、なんとも悔やまれる展開になったが、また進めるべき方向は明らかになった。第2戦は1か月足らずで、5月3〜4日に富士スピードウェイで開催される。躍進を期待したい。

嵯峨宏紀選手

「追突されました。ストレートで並ばれたら行かせようと思っていたんですが、そうじゃないところで強引に来られてしまって。相手も車両ダメージからリタイアだしペナルティーも取られて、まぁ、若いドライバーだったので話をして、『今後、気をつけましょう』ということにはなったんですが。ただ、もったいなかったですね。獲れて7位、3ポイントなんですけど、それが最後に効いてくる可能性もあったので……。ただ、僕らのクルマに表彰台が狙える戦闘力があったかというと、ちょっと足りなかったな、という部分はあるし、苦しかったです。次、頑張ります」

中山友貴選手

「今回、スタートドライバーだったんですけど、正直ペースがあまり良くなくて、前のクルマをオーバーテイクしたかったんですけど、ポジションキープでドライバー交代することになりました。ピット入った後にセーフティカーが入ったんですが、チームの戦略も良くて、嵯峨選手が順位を上げて走行していたんですけど、無理なオーバーテイクを仕掛けられて、自分たちの順位を失ってしまい、すごく残念です。これもレースなので、また諦めずに頑張りたいと思います。クルマはまだまだ改善しなくてはならないですね」

金曽裕人監督

「開幕戦は荒れることが多いので、それを見越してショートスティントで行ったんですが、あと少しで7位のところで終わってしまいました。しっかり謝りに来てくれたので何の遺恨もないですけれど、もったいないレースでした。表彰台を狙えるだけのパフォーマンスはなかったけれど、確実にポイントが獲れる可能性がなくなった、付加的要因が悔しいです。次の富士は、長いレースをチームが得意としているので、今日みたいな外からの要因がないように細かなことまで注意してやっていこうと思っています。必ず巻き返しますのでご期待ください」

2021スーパーGT第1戦岡山 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)
2021スーパーGT第1戦岡山 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)


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