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投稿日: 2021.05.08 15:59
更新日: 2021.05.09 00:08

Yogibo 2021スーパーGT第2戦富士 レースレポート


スーパーGT | Yogibo 2021スーパーGT第2戦富士 レースレポート

走り出しから続くトラブル。得意コースで思わぬ苦戦

2021 Round.2 Fuji
第2戦 富士スピードウェイ
Fuji Speedway(JPN)
May 3[MON] – May 4[TUE]

Yogibo NSX GT3[GT300 class]
Ryo Michigami
Shogo Mitsuyama

Qualify:17th
Race:19th

■月曜公式練習/公式予選

 Yogibo Drago CORSEとしてスーパーGTに新たな風を吹かせ、新生チームとしての最初の目標であった完走をしっかりと果たした岡山国際サーキットでの第1戦から3週間。シーズン第2戦の舞台は、静岡県の富士スピードウェイだ。今回はゴールデンウイークの一戦とあり、月曜~火曜の祝日開催。しっかりと新型コロナウイルス感染拡大防止策が採られながら、レースを待ちわびたファンが来場するなか、5月3日(月・祝)の予選日を迎えた。

 今回の舞台である富士スピードウェイは、車両特性上Yogibo NSX GT3にとっては得意とされるコース。これまでも同車種が好結果を残してきた。もちろんYogibo Drago CORSEにとっても得意としてきた場所だ。

 五月晴れに恵まれた予選日は、午前9時5分から行われた公式練習が最初の走行セッション。今回は公式予選でQ1突破を果たし、Q2進出を目指すことが目標だ。道上龍がステアリングを握ったYogibo NSX GT3は、少しずつ距離を伸ばしながらセットアップを行っていく。

 道上は46分ほどをドライブし、1分38秒253というベストタイムをマークするとピットイン。密山祥吾に交代する。しかし、それまでも予兆があったが、ピットアウトしてから2周目に緊急ピットイン。なんとギヤボックスが壊れてしまっていたのだ。

 この修復のため、Yogibo Drago CORSEは貴重な走行時間を失ってしまう。なんとか修復し、今回から導入されるフルコースイエロー(FCY)の訓練で密山は再度ステアリングを握ったが、セットアップが不充分なまま午後2時30分からの公式予選に臨んだ。

 B組から出走したYogibo NSX GT3は道上が3周目から1分37秒台のタイムを連発。1分37秒202というベストタイムをマークするが、9番手でQ2進出が可能な8番手までわずかに届かず。Yogibo NSX GT3 は17番手で予選を終えることになった。とはいえ決勝レースは500kmの長丁場。芳賀美里監督とチームは、気持ちを切り替えて予選日を締めくくった。

■火曜 決勝レース

 迎えた5月4日(火・祝)の富士スピードウェイは、前日に続く五月晴れのもと、朝から多くのファンが訪れ、ひさびさに賑わいを感じさせるなかでの決勝日となった。Yogibo Drago CORSEのメンバーも第2戦から用意したチームロゴ&ドライバー名入りのYogibo Maxを使いドライバーアピアランスに登場。大きな注目を浴びた。

 今回の決勝レースは、通常の300kmレースとは異なり、500km という長丁場のレース。ピットイン回数も2回と、通常よりも1回多い。つまり、スタートしたドライバーはレース終盤にもう一度乗らなければならない。今回のレースに向け、Yogibo Drago CORSEの芳賀監督は、密山にスタートとフィニッシュを担当させる作戦に出た。今後のことを考えても、密山が多くのラップを重ねるのはメリットがある。

 とはいえ、この週末密山はわずかな周回数しかこなしていない上に、スーパーGTでスタートドライバーを担当するのもひさびさ。緊張の面持ちだった密山だったが、迎えた決勝レースのスタートでは、ひとつポジションを下げたものの無難にこなしていく。序盤3周目、GT500車両の火災によりセーフティカーが導入されたが、リスタート後密山は6周目に1分39秒253というベストタイムをマークする。

2021スーパーGT第2戦富士 Yogibo NSX GT3(道上龍/密山祥吾)
2021スーパーGT第2戦富士 Yogibo NSX GT3(道上龍/密山祥吾)

 しかし、コクピット内では思わぬトラブルが起きていた。ステアリングの奥に備え付けられたメーターの表示が消えてしまったのだ。レーシングカーの場合、ギヤボジション等が表示されるが、さらにその上部にあるインジケーターはシフトアップの目安にもなる。これが消えてしまうと走れないことはないが、ドライバーは音と感覚を頼りに走らなければならない。

 密山は時折復活するメーターと、前日修復したもののナイーブな挙動を示していたシフトと戦いながらも、1分39〜40秒台のラップを重ねていく。このあたりはさすがベテランの技だ。なんとか28周まで走り、ピットインを行うと道上に交代する。道上も同様にメーター表示がないまま走行を重ねていくが、レース途中からはアクシデントも出はじめ、今回から導入されたFCYの走行なども着実にこなす。ラップタイムもずっと安定している。

 とはいえ、メーターが消えた状態、さらにシフトなどYogibo NSX GT3はある意味手負いの状態。さらに言えば、この週末やはりYogibo NSX GT3にはライバルたちを容易にオーバーテイクできるようなスピードがなかった。アクシデントやトラブル等で後退するマシンはいても、ある意味“他力本願” でのポジションアップしかできなかったのだ。

 道上は70周まで走り、ふたたび密山に交代。終盤、トップ争いが白熱するなかでも密山は淡々とラップを重ね、最後は19位でフィニッシュした。2戦連続の完走、そしてふたりそろった安定したラップタイムといった収穫はあったが、やはり切れ味鋭い速さがない。同じパッケージの#18 NSX GT3は9位入賞を果たしていることから、トラブルに加えなんらかの問題もあるはずだ。しかし、今回得られたことも多い。Yogibo Drago CORSE は次戦鈴鹿でのさらなる向上を目指していく。

■コメント
芳賀美里監督

「第1戦の岡山では目標だった完走をしっかりと果たすことができ、今回の第2戦ではさらに上を目指そうと臨んでいきました。しかし、そうして迎えた今週末は公式練習の走り出しから、道上選手から『異音がする』と連絡があり、いきなりギヤボックスのトラブルが発生してしまいました。そのため初日午前に思うようなラップを重ねられず、公式予選までに万全ではない状態で道上選手にアタックにいってもらうことになってしまいました。惜しくも前回から課題だった予選Q2進出が果たせず、予選17番手からスタートという苦しいレースとなってしまいましたが、それでも密山選手をスタートに据えて、あきらめずにひとつでも順位を上げようと戦っていきました。長いレースで得られたデータもあると思うので、それをもとにチームでしっかりと話し合い、原因を探って鈴鹿サーキットでの次戦に繋げていきたいですね」

道上龍

「公式練習からトラブルがあり、それを改善して予選に臨みましたが、やはりスピードが足りていない印象です。公式テストの頃からシフトがギクシャクすることもあったりしていたので、レース中もその症状を探りながらの戦いでした。全体的にグリップ感が薄かったですね。本来富士はNSX GT3が得意だったのですが、ストレートスピードに速さもなく、苦しいレースになりました。とはいえ与えられた道具で全力を尽くすしかないですし、次戦の鈴鹿に向けては改善すべきところをしっかり改善したいと思います。今回は特にメーターが消えてしまうトラブルがあったり、シフトがナーバスだったりしたので、いったい何が悪かったのか見つけなければいけません」

密山祥吾

「ひさびさのスタートだったので安全に走りましたが、その後コクピットのメーター表示が消えてしまうトラブルに見舞われてしまい、シフトアップのタイミングも掴めず何台かに抜かれてしまいました。レースラップ自体は安定はしているのですが、どうにもスピードが足りない状況です。クルマもタイヤも改善しなければ厳しいですね。ニュータイヤを履いても手ごたえがなく、良い意味の“尖った”ところがない印象です。次戦の舞台は鈴鹿サーキットで、NSX GT3は苦手と言われています。逆に今回の富士は得意と言われていただけに、残念でしたね。苦しい状況ですが、前を向きチームと力を合わせ、次戦の鈴鹿でも粘りのレースをしていきたいですね」

■Information

『Yogibo SUPER GTに挑む!』J SPORTSで好評配信中
 2021年のスーパーGTでさまざまな話題を提供しているYogibo Drago CORSE。そんなチームの激闘の舞台裏に迫る『Yogibo SUPER GTに挑む!』がJ SPORTSで好評配信中だ。すでに第1回が放送中で、J SPORTSオンデマンドではいつでもスマホやタブレット、PCでも視聴することができる。そんな大好評の番組の第2回目は、5月28日(金)午後11時に初回放送予定。また現在、第2戦富士で撮影を行ったクールなYogiboの新作CFも制作中。こちらもさまざまな場でお届けする予定なので、完成をお楽しみに!


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