BMW Team Studie×CSL 2021スーパーGT第5戦SUGO 決勝レポート
AUTOBACS SUPER GT 2021 SERIES
ROUND.5 SUGO GT 300KM RACE
2年ぶりの開催となるSUGOでのスーパーGT決勝は快晴の下での開催。秋空の下、残暑を感じさせるコンディションで走行時間を迎えた。
ウォームアップ走行は荒選手のドライブでスタート。昨日より上がった路気温に対しタイヤが機能するかの確認を経て、ドライバーチェンジシミュレーションを実施。決勝直前に行われるこのウォームアップ走行でもトップタイムを記録し、レースへの期待が膨らんだ。
Rd.5決勝
スタートドライバーは荒選手が担当。前日の予選によりStudie PLUS BMW のスタート位置はGT300クラス15番手。隊列を整えるため、フォーメーションラップは予定から1周追加となり3周行われたため、決勝レースは1周減。83周での開催となった。
混乱のないクリーンなレーススタート後、3周目に14番手にポジションアップ。荒選手はその後も上位と変わらない速いペースで前の車両とのギャップを縮めて行く。自力でのポジションアップと上位車両のピットインもあって26周目にはコース上10番手、37周目にはコース上の3番手へと着実にポジションを上げて行った。
荒選手はGT300クラスのリーダーがルーティンのPITに向かった翌周の40周目にルーティーンのピットイン。真夏を思わせる路気温下で狙い通り機能したスリックタイヤを片側2本のみ交換し燃料給油。ドライバーは山口選手に替わってStudie PLUS BMWは13番手ポジションでコースへ復帰した。
山口選手は翌周に12番手にポジションアップ。コース上の上位4台はルーティンのPITを済ませていないため、実質8位で後半スティントの周回を重ねはじめたが、直後の43周目にGT500クラスの車両が最終コーナーでストップ。車両火災によりセーフティーカー*(SC)が導入された。
レースはその後コース上でGT500クラス、GT300クラスそれぞれ順位どおりに隊列を整えて走行再開。上位4番手までの車両がPITに入り、Studie PLUS BMWは55周目にクラス7番手にポジションを上げた。山口選手はその後も前の車両より速いペースでの走行を続けていたが、GT500クラスの車両がストレートエンドでストップしたためFCY*(フルコースイエロー)が提示された。
FCY解除後、Studie PLUS BMWはGT500クラスのバトルに巻き込まれ500クラスのマシンと接触。ポジションを10番手に落としてしまった。山口選手はその後も前を走るマシンを上回るペースで走行を続けるが、再びGT500クラスの車両同士のバトルに巻き込まれ接触し11番手へ後退。車両へのダメージは少なかった為、チェッカーまでポジションを維持して周回を重ね、Studie PLUS BMWはGT300クラス11番手でこのレースを終えた。
※FCY(フルコースイエロー):小規模なアクシデント時に提示。宣言後、全ポストで黄旗が振られると走行速度が80km/hに規制され、追越し禁止。この間のPIT INは禁止。
※SC(セーフティカー):安全な走行が確保されない場合に提示。宣言後はセーフティーカーが先導し追い越し禁止。PIT INと給油・タイヤ交換などは可能。ドライバー交代は禁止。
熊谷亮監督
「菅生戦ノントラブルでFINISHしました。結果は15番手スタートの11位Finish。一時自力で7番手までポジションを上げましたが、ドラチェン後のSCで後ろとのギャップが無くなり、その後GT500のバトルに巻き込まれ500のマシンと接触。その絡みで2度ポジションを落としてしまいました。タイヤ的には今回も満足できるパフォーマンスがありましたので残り3戦で良い結果が出せるよう、みんなでがんばります」
荒聖治選手
「予選日午前中の公式練習では、気温が低い影響なのか?あまり良い感触を得る事ができませんでした。手ごたえもなく、不安な気持ちで挑んだ予選は、タイヤとクルマのパフォーマンスも良く、気持ち良く走らせる事ができました。
ここ何戦か、M6GT3の予選での速さは気持ち良いの一言です。決勝でも順位を上げてフィニッシュする事ができて、手ごたえのあるレースでした。次回はポイントを獲得できるように頑張りたいと思います」
山口智英選手
「土曜日の練習走行では、天気も曇り路温も低かったので不安が残るフィーリングでしたが、予選に向けて天気が良くなり、練習走行からは凄く良いフィーリングで乗る事ができました。15番手スタートで決勝に挑んだわけですが、荒選手から良いポジションでバトンタッチを受けました。前のライバル達には着いていけたのですが、GT500との絡みをうまく処理できず11番手でのゴールとなりました。この凄く悔しい想いを糧に、次こそは絶対に結果を出すつもりで挑みたいと思います!引続き応援を宜しくお願い致します!」