BMWをはじめボクスホール等BTCCワークス勢とのガチンコ勝負。アイツら(あえてそう呼ぶ)、極東のJTCCが速いはずがないから何かインチキしているに違いない目線であらゆるクレームをつけてくる。日に何度も、小出しで。
その度、これまたきっと奴らのグルに違いない(あえてそう呼ぶ)イギリス人なのかフランス人なのか、FIAのオッちゃんがガンガンに英語でまくし立ててくるので、マシンを規則に合わせるよう修正するのです。
さらに、夜には香港のエージェントと酒を酌み交わし深夜までインチキ英会話。そんな濃密な1週間が過ぎると、いつの間にか寝言も英語になるから不思議なものです。まぁ1週間くらいで戻りますが……。
英語を聞き取ることはできるものの、言葉にして発することは苦手な人が日本人には多いのではないでしょうか。アジアの友人の多くは英会話が普通にできますので、日本人の“英語苦”は際立っているように思います。これは学校教育の文法第一主義が実際の会話にそぐわないからではないでしょうか。現在では違うのかもしれませんが、少なくとも私の年代ではきっとそうなのだろうと思います。
たとえばアンドレ・ロッテラーはドイツ人、ロイック・デュバルはフランス人、ペドロ・デ・ラ・ロサはスペイン人、マルコ・アピチェラはイタリア人、中嶋一貴は日本人です。
英語が母国語でない彼らにとっても、話すことに慣れていないとそれは難しいよと、ロッテラーが教えてくれたことがありました(彼は幼いころからカートで各国を回っていたこともあり、スペイン語やイタリア語、フランス語も話すことができます)。お互い大学には行っていないし、幼稚園レベルで話していてもチャンピオンが獲れるじゃないか、何も問題ないよと言ってくれたことが心に残っています。
一番聞き取りやすくて綺麗な英語を話すのは、やはりイギリスの人です。これから英会話を始めるなら、イギリス英語を話せる講師が良いと思います。私はというと、問題ないならそれでいいや的感覚でいますから、いまだにインチキ英語。流暢には話せませんので悪しからず。B型だし。
あっ! アピチ◯ラが熱中症でダウンして車から降りようとしていたのに「Tired」と「Tire」を聞き間違え、タイヤを替えてドアを閉めたことは永久に秘密です……。

