やってきましたスーパーGT第8戦富士の決勝日。この日は朝からさっそくドラマがありました。FIA-F4では、野中誠太選手がチームメイト同士の戦いを制して、逆転でチャンピオンを獲得しました。荒川麟選手にとっては悔しいレースでした。
ピットビューイングの最中には、スーパーGTチームに100戦に渡ってスポンサードしたグッドスマイルカンパニーさんの表彰が行われました。安藝貴範代表の情熱、そして新たなファンを取り込んだ姿勢は、まさに表彰に値するべき存在です。
その後は、スーパーGTで100戦参戦を達成した『グレーデッドドライバー』の表彰が行われました。今季達成したのは井口卓人選手、密山祥吾選手、松浦孝亮選手、山本尚貴選手の4人。このメンバーがもう100戦かと思うと、なんだかあっという間だな……と思います。
フライトの余韻醒めやらぬまま、いよいよ決勝です。なんだかひさびさに盛り上がりのなかで最終戦を感じられた気がします。
Arnage AMG GT3は残念ながらウォームアップでフロントのアッパーアームの付け根が壊れてしまいリタイアに。加納政樹選手のドライブ中にダンロップコーナーで起きたそうなのですが、「クラッシュや怪我にならなくて良かったです」と柳田真孝選手。
グリッドには国さんが! 最近はサーキットに来られることも減っているので「お元気ですか?」と声をかけると、「元気そうに見えているならそうなんだよね」とのこと。こんな一介のメディアにもとても優しくしてくださる高橋国光総監督です。
今まで紹介できておりませんでしたが、今回山本尚貴選手の100戦(今回がちょうど100戦目)の記念に、スペシャルロゴがカウルに入っておりました。まさかあんな展開になるとは……。
ウォームアップで接触があったリアライズ 日産自動車大学校 GT-Rは、スタート直前までグリッドでリペアをしていました。チャンピオンには届きませんでしたが、最後まで攻めのレースができたのは良かったのでは。
それにしても、スーパーGTらしいと言いますか、シーズン最終戦らしい波乱のレースになりました。接触も多かったですが、これもレースですからね。
GAINERのピットでは、選手がグランドフィナーレに行っている間に、星野一樹選手のためにドド~ンと用意がされました。「うわすごっ!」と一樹選手も驚いている間に、TEAM IMPUL星野一義監督も登場。「今まで息子がお世話になりました」と星野監督も笑顔で語っていました。
グリッドではこんな光景もありました。多くのファンをもつ親子だと痛感しましたね。来季からは一樹選手もTEAM IMPULの一員としてサーキットで会うことになります。
一樹選手、もちろん最後はスタンドのファンにあいさつ。同年代なので、一樹選手もスーパーGT引退と思うとすごく寂しいですが、本人も言っていたとおり「これで終わりじゃない」ですからね。
というわけで2021年のスーパーGTもこれにて終了。これからオフシーズンが始まります。ちょっと予告しておきますと、このオフは激動です。しかもけっこうすぐ激しい波がやってきそうです。我々メディアは休めません(苦笑)。
来季もこのコーナーが続くのかは知らんですが、またサーキットにて!
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