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スーパーGT ニュース

投稿日: 2022.05.04 01:26

TGR TEAM ZENT CERUMO 2022スーパーGT第2戦富士 予選レポート

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スーパーGT | TGR TEAM ZENT CERUMO 2022スーパーGT第2戦富士 予選レポート

2022 AUTOBACS SUPER GT Report

FAV HOTEL FUJI GT 450km RACE
第2戦 富士スピードウェイ

ZENT CERUMO GR Supra
#38 立川祐路/石浦宏明

◆5月3日(火・祝) QUALIFY
公式予選結果 6位

 岡山国際サーキットで開催された第1戦では表彰台を争う戦いを展開し、惜しくも4位に終わったものの上位で戦う手ごたえを得たTGR TEAM ZENT CERUMO。その手ごたえを活かすべく迎えた第2戦の舞台は、ゴールデンウイーク恒例の一戦である富士スピードウェイだ。チームの地元の一戦であり、第1戦を超える結果を期待したいレースだ。

 予選日前日の5月2日(月)は青空が時折見えるものの、小雨が降り続く不安定な天候だった富士スピードウェイだが、迎えた5月3日(火・祝)は朝から青空に恵まれ、ゴールデンウイークともあり前日からキャンプを行うファンが数多く詰めかけた。

 そんななか午前9時にスタートした公式練習で、ZENT CERUMO GR Supraは第1戦同様石浦宏明がステアリングを握りコースイン。チェックを行い再コースインした後、一度ピットに戻り、13周目には1分28秒122というベストタイムをマークし、セットアップを続けていった。オフからZENT CERUMO GR Supraには、ドライバーふたりにとってタイヤをうまく使うために“気になる”課題があり、この解決を目指し取り組んでいった。

 石浦は21周をこなしピットに戻ると、今度は立川祐路に交代する。今回は450kmという初めてのレース距離で戦略も重要になることから、すぐにロングランを実施。15周を走り燃料を積んだ状態でのフィーリングを確認すると、一度ピットへ。GT300クラスの専有走行を経て再度コースへ戻ると、終了間際1分27秒838をマーク。11番手で公式練習を終えた。

 今回のタイムスケジュールは公式練習の後、サポートレースやエアレースパイロットの室屋義秀さんによるパフォーマンスをはさみ、長いインターバルとなっていたが、その間TGR TEAM ZENT CERUMOはZENT CERUMO GR Supraのセットアップを進めていった。迎える午後3時からの公式予選、富士は引き続き青空が広がり、爽やかなコンディションのもと午後3時33分からGT500クラスのQ1がスタートした。

 やや陽がかげり、路面温度が下がりつつあるなか、ZENT CERUMO GR SupraのQ1のアタッカーを務めた石浦は、4周をウォームアップに費やすと5周目にアタックを展開していく。午前中から解決に取り組んでいた課題はすべて解決していたわけではなかったが、まずは1分27秒017というタイムをマークする。ただ、ライバルたちも次々とタイムを上げていく。しかしここで石浦はさらに翌周もアタックを展開すると、1分26秒768までタイムを上げてみせた。

 トップ11が1秒以内という超僅差のGT500クラスの予選Q1のなか、石浦が出したタイムは最終的に7番手。ZENT CERUMO GR Supraは見事Q2進出を果たし、立川祐路にアタックを委ねることになった。

 午後4時11分にスタートしたGT500クラスのQ2で、立川はウォームアップを行い、5周目にアタックに入っていく。まず立川は1分27秒053をマークする。Q1の状況からも2周目のアタックが可能で、さらに翌周タイムが上がることを把握していた立川は、翌周にはセクター1、さらにセクター2と自己ベストタイムを更新しながらアタックを続けた。

 しかし、セクター3でニュータイヤのグリップが落ちてきてしまっていたこともあり、立川はほんのわずかにコースアウト。1分26秒988へタイムアップを果たすものの、立川にとっては悔しいアタックとなってしまった。ライバルたちもその後大きくタイムを伸ばし、ZENT CERUMO GR Supraの順位は7番手となった。

 ただ予選後、立川を含む3台に走路外走行のペナルティが課され、立川のベストタイムである1分26秒988が抹消されてしまったものの、#36 GR Supraのベストタイム抹消にともない、ZENT CERUMO GR Supraの予選順位はひとつ上がり、6番手となった。まだ課題はあるものの、明日は長丁場のレース。TGR TEAM ZENT CERUMOは表彰台を目指し、450kmの決勝に挑んでいく。

立川祐路と石浦宏明
立川祐路と石浦宏明

石浦宏明
石浦宏明

ドライバー/立川祐路
「公式予選ではクルマが少しオーバーステアで、アタック自体も2周目にタイムが上がる傾向にありましたが、セクター1、2は上げられたものの、セクター3で少しリヤタイヤが厳しくなり、コースをはみ出してしまいました。うまくいきませんでしたね。そこをまとめられれば少し前にはいけたかもしれませんが、今日はトップまでいくのは厳しかったかもしれません。石浦選手のときもそうでしたが、予選については少し足りませんでした。残念ですが仕方ないですね。自分がまとめきれなかった悔しさもあります。とはいえ明日は長いレースですし、決勝の順位こそ重要です。午前の公式練習でロングランのフィーリングも確認しているので、明日の挽回に繋げたいです。戦略の幅もありますが、まわりといかに戦っていくのかも重要ではないでしょうか。表彰台圏内で終えられるよう頑張っていきたいと思います」

ドライバー/石浦宏明
「走り出しから想定していたバランスではあったので、大きなアジャストは行っていませんが、以前から僕たちが悩んでいる課題があり、岡山からずっと取り組んでいたものの、予選までに完全に消すことはできず、それを感じながらの予選となってしまいました。決勝に向けて解決には取り組んでいますが、現状僕たちにできる限りの予選はできたのではないかと思います。Q2に繋げることができたのは良かったですし、長いレースとは言え、チャンスがある位置からスタートできるので、明日に繋がる内容だったのではないでしょうか。この流れを決勝結果に繋げていきたいですね」

田中耕太郎監督
「公式練習からアジャストを行いながら臨んでいき、良い出来のところまでいけたと思います。予選順位自体はタイヤ選択によるものだと思いますので、悪くないものだと考えています。我々は戦えるタイヤを選んでいますが、決勝レースでは長丁場なのでどんな温度に合わせるのかも重要だと思っています。そして戦略も難しいものになりそうですが、まず大事なことは失敗しないことだと考えています。ドライバーはもちろん、ピット作業も2回ありますからね。計算どおりに物事を進めることができれば、予選よりも上位でフィニッシュすることは十分可能だと思っています」

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