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スーパーGT ニュース

投稿日: 2022.06.10 16:57

PACIFIC CARGUY Racing 2022スーパーGT第3戦鈴鹿 レースレポート

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スーパーGT | PACIFIC CARGUY Racing 2022スーパーGT第3戦鈴鹿 レースレポート

PACIFIC hololive NAC Ferrari
2022 AUTOBACS SUPER GT Round3 SUZUKA GT 300km RACE REPORT

カテゴリー:GT300クラス
エントラント名:PACIFIC CARGUY Racing
マシン名:PACIFIC hololive NAC Ferrari
カーナンバー:9
タイヤ:ヨコハマタイヤ
ドライバー:ケイ・コッツォリーノ、木村武史
レースクイーン:Pacific Fairies
開催日:2022年5月28〜29日
会場:鈴鹿サーキット(一周5.807km)
天候:28日 晴れ/ドライ 29日 晴れ/ドライ
気温:28日 26℃→28℃ 29日 30℃→31℃
路面温度:28日 36℃→38℃ 29日 50℃→38℃
参戦車両数:GT500/15台 GT300/27台 合計42台
Best Lap:1’357.632
Q1 Aグループ5位/14台(1’57.632)
Q2:14位/16台(2’00.771)
決勝:17位/26台(2’00.908)

選択したタイヤと想定以上の路面温度
本来のパフォーマンス発揮はならぬも完走

事前情報
 CARGUY RacingとのタイアップでGT300クラスへフェラーリ488 GT3で参戦。女性バーチャルYou Tuberグループ「hololive(ホロライブ)」とタイアップしたカラーリングには大きな注目が集まっている。今回も木村武史とケイ・コッツォリーノとのコンビでの参戦となった。

 予選日28日の天候は晴れで時々雲が出る程度で西風が涼しい。気温26℃、路面温度36℃の9時30分に始まった公式練習では、木村が20周、ケイが11周して車両とタイヤをチェック。ベストタイムはケイがマークした1分58秒760で、これはクラス14番手となるものだった。

■公式予選Q1 Aグループ

2022.05.28 14:55-15:05
ドライバー:ケイ・コッツォリーノ
気温:28℃
路面温度:44℃
順位:Bグループ5位
Best Lap:1’57.670
Lap数:4Laps
走行距離:23.228km

「ケイが中古タイヤながら5番手でQ2へ進出」

 GT300クラスの予選は、シリーズランキングにより14台のA組、13台のB組に分けられ、PACIFIC hololive NAC FerrariはA組に区分された。14台のうち上位8台に入れば、Q2への進出がなる。朝の公式練習で持ち込んだ本命タイヤの本数が少なく、中古タイヤを履いてケイがコースイン。2周をかけてタイヤを暖め、3周目にその時点で2番手タイムとなる1分57秒670をマークした。しかしこれを更新する車両があり、5番手となった。これで3戦連続のQ2進出となった。

2022スーパーGT第3戦鈴鹿 PACIFIC hololive NAC Ferrari(木村武史/ケイ・コッツォリーノ)
2022スーパーGT第3戦鈴鹿 PACIFIC hololive NAC Ferrari(木村武史/ケイ・コッツォリーノ)

■公式予選Q2

2022.05.28 15:48-15:58
ドライバー:木村武史
気温:28℃
路面温度:38℃
順位:14位
Best Lap:2’01.195
Lap数:5 Laps
走行距離:29.035km

「木村は15番手タイムからグリッドは14番に」

 Q2はQ1よりも路面温度共が下がったコンディションで始まった。木村はコースインし2周かけてタイヤを暖め3周目にアタック。1分3秒387であったが、もう1周アタックを続け4周目に1分1秒195へタイムアップ。15番手に終わったが、予選後の再車検でトップの車両が不合格となりすべてのタイムが抹消。スターティンググリッドはひとつ繰り上がり14番となった。

2022スーパーGT第3戦鈴鹿 PACIFIC hololive NAC Ferrari(木村武史/ケイ・コッツォリーノ)
2022スーパーGT第3戦鈴鹿 PACIFIC hololive NAC Ferrari(木村武史/ケイ・コッツォリーノ)

■決勝

2022.05.29
14:47-16:43
第1スティント:木村武史
第2スティント:ケイ・コッツォリーノ
気温:30℃
路面温度:50℃
Best Lap:2’00.908
Lap数:48Laps
走行距離:278.736km

 29日は前日同様好天に恵まれ、朝早くから2万1,000人のファンがスタンドやコースサイドに陣取った。前日より気温も上がり、14時40分にフォーメーションラップが始まるころには気温30℃、路面温度は50℃まで上昇した。14時47分にグリーンランプが点灯して決勝がスタート。今回は木村がスタートドライバーを務め、ミニマムの周回数でピットインし、交代したケイが追いかけるという作戦。

 オープニングラップでスローダウンした車両が2周目にコースサイドにストップ。これで早くもFCY(フルコースイエロー)となり各車制限速度の80km/hまで減速。12分ほどでリスタートとなったが、木村がFCYの減速のタイミングをヨーロッパ方式と勘違いし、SUPER GT規定に違反とされピットロードのドライブスルーペナルティを受けることになった。15周目に木村はピットインしてペナルティを消化。17周で再びピットインして給油とタイヤ交換、そしてケイに交代した。

 ケイは25番手でコースへ戻ると追い上げを開始。30周までに20番手まで順位を上げていた。しかし履いたタイヤが満足なパフォーマンスを発揮せず、33周でピットインしてタイヤを交換した。このためトップ車両から周回遅れになってしまったが、17番手まで追い上げ、さらには2位争いをしていた2台の車両に追いついた。さすがに周回遅れではこれを追い抜くわけにもいかず、そのままの順位でチェッカー。入賞はならなかったが、チームポイントを3点追加した。

 第4戦は約2か月のインターバルを挟み、8月6〜7日に富士スピードウェイにおいて450kmレースとして開催予定。

2022スーパーGT第3戦鈴鹿 PACIFIC hololive NAC Ferrari(木村武史/ケイ・コッツォリーノ)
2022スーパーGT第3戦鈴鹿 PACIFIC hololive NAC Ferrari(木村武史/ケイ・コッツォリーノ)

エントラント代表 神野元樹

「チームもドライバーも全力を尽くしてくれましたが、とても厳し いレースでした。想像以上の気温によりタイヤの選択も難しく、ペ ナルティもあったりと予想していたレース展開には持ち込めません でした。とは言え、メカニックのミスは無く、体制としては誇れる レースでもありました。良いデータも取れましたので、次戦の富士、 鈴鹿ではしっかりと準備してレースに臨みます」

木村武史

「FCYはヨーロッパのルールと勘違いしてしまったことで、減速が遅くなってペナルティを取られてしまいました。気温、路温とも上昇しましたがクールスーツがあったので暑くはありませんでした。ただ超高温の時に結構苦戦したかなという感じはしました。鈴鹿は得意なコースというわけではないので、他のコースであればもう少し良い仕事ができるかなと思います。今回は持ち込んだタイヤが予想以上にパフォーマンスを発揮できなかったので、もう一度チャンスがあれば選択ミスをしないでレースができると思います」

ケイ・コッツォリーノ

「決勝レースは気温と路面温度次第とは予想していましたが、タイヤ選択が難しくて、本命と思っていたタイヤがダメでバックアップで持ってきたタイヤが良かったです。路面温度が50℃まで上がったので、本命のタイヤの方が高い路面温度には合うかなと思ったのですがダメでした。それでもう一度ピットインしてバックアップタイヤに交換したらものすごく速かったです。これで学習できたので、次回の富士とその次の鈴鹿ではそちらのタイヤで戦いたいと思います」


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