SUPER GT
第2戦
FUJIMAKI GROUP FUJI GT 450KM RACE
富士スピードウェイ
予選：5月3日
天候：晴れ
コース状況：ドライ
予選：5位
2023年スーパーGTシリーズ第2戦はゴールデンウイークの富士スピードウェイにおいて今季初の450kmレースとして開催。通常の300kmレースに比べ1.5倍の距離を走り、2回の給油が義務付けられるレースとなるため、ドライバーは堤優威、平良響のレギュラー、そして監督の加藤寛規と3名を登録し臨むことになった。
新緑も眩しい富士スピードウェイ。開催を待ちわびた熱心なファンは2日の朝から入場ゲート前に並んだ。公式予選の行われる3日は、朝から真っ青な空が広がり雪を被った富士山が優美な姿を見せた。気温18度の9時5分に公式練習がスタート。この日は堤からコースインして17周をかけてセッティングを確認し平良に交代。平良は最後のGT300クラス専有走行枠で1分56秒165と、トップタイムから0.417秒差の3番手につけた。その後に行われたFCYテストの時間帯に加藤がコースインし、タイヤやセッティングの確認を済ませた。
公式予選Q1は気温20度、路面温度32度の15時15分に始まった。26台がエントリーしたGT300クラスは、チームランキングにより13台ずつのA組とB組に区分され、muta Racing GR86 GTはB組。このなかでトップ8に入りQ2を目指す。15時33分に始まったB組のQ1を担当したのは平良で、3周をかけタイヤを温めると4周目に1分36秒011で4番手に。セッション終了間際の翌周には1分35秒512へタイムアップしトップに立った。このタイムを上回る車両はなく、難なくQ2へ駒を進めることとなった。
Q2は16時8分にスタート。このセッションでは堤がステアリングを握ってコースイン。4周目に1分35秒286をマークしてトップに立ったが、その後このタイムを上回る車両があり4番手へ。さらに堤はアタックを続けたがタイム更新はならず5番手でセッションは終了。決勝レースは3列目からのスタートが確定した。
明日の決勝は13時30分に450km（100周）レースとしてスタートする。
堤優威
「Q1で平良選手がトップタイムを出してくれて、クルマのポテンシャルも仕上がっていて、Q2もほとんど（セッティングを）変えずに行って自分的にもフィーリングが良かったです。計測1周目はミスなくいってまぁまぁ良いタイム、2周目も1コーナー過ぎてコカ・コーラコーナーまでは速かったのですが、そこでちょっとミスがあったので（アタックを）やめました。正直その周で押さえて行っていれば（1分）34秒台で多分（ポールポジションを）取れたのではないかと思うので非常に悔しい予選です。明日はぶつかったりミスしないようにしっかり走れば結果はついて来ると思います。」
平良響
「走っているときの手応えはなかったのですが、コントロールラインを通過してタイムを確認して、これはもしかしたらトップかもと思いました。練習走行のときからクルマの調子も良くドライビングも定まって来て平常心を保ってアタックできた結果だと思います。明日は5番手スタートと表彰台もしくは優勝を目指せる位置にいるので、450kmと長いレースですが何事もないように淡々と走っていれば勝てると思うので、チーム力を発揮して優勝したいです」
加藤寛規
「もうちょっと苦戦すると思っていたのですが、練習走行から仕上がりは良かったので、ポールを狙えるかなと思っていたのですが、そうは甘くはなかったですね。今回僕も乗ってフィードバックをしましたが、みんな同じことを言うようになってきたので、そういう意味では仕上がりが良くなって来たのではないのかなと思います。明日のことは作戦会議で決めますが、基本ドライバーは1回交代でいけるのではないでしょうか。今回は手応えもあるし、天気も良さそうなのでしっかり勝ちを狙っていきたいと思います」
