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スーパーGT ニュース

投稿日: 2023.05.06 18:36
更新日: 2023.05.06 18:40

K-tunes Racing 2023スーパーGT第2戦富士 レースレポート

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スーパーGT | K-tunes Racing 2023スーパーGT第2戦富士 レースレポート

第2戦/予選
富士スピードウェイ
2023.5.3 Wed

好タイムを出すライバルたちに対抗
予選10位を獲得し、いざ決勝レースへ

 スーパーGT第2戦の舞台は、ゴールデンウィーク恒例の富士。レースファンだけでなく、子供連れを見かけることも多い、最も多くの観客を集めるレースのひとつです。その大観衆の前で、活躍するK-tunes Racingの走りを見せアピールしたいところです。

 開幕戦では雨の影響を受け、上位進出はなりませんでした。しかし今大会は天気予報は晴れ。公式予選当日の朝を迎えても、予報は裏切られませんでした。

 まさに快晴と呼ぶのがふさわしい晴れ渡った空の下、まずは午前中の公式練習がスタートしました。予定どおりテスト項目をクリアすることができ、決勝レースを見据えたロングランも行うことができました。しかも得られたデータは良かった、つまり競争力があることを確認できたのです。

 公式予選、Q1は高木真一選手が担当しました。富士スピードウェイは午後になると風が強まり、ストレートが追い風となり、好タイムが出やすい状況となっていました。高木真一選手は1分35秒754を記録、しかしいつもより全体的にタイムが向上しており、B組5位となりました。それでもトップタイムと比較して、わずか0秒242遅れという僅差で、予選での速さは今シーズンも健在であることを証明しました。

 予選Q2を走る新田守男選手は高木真一選手からのフィードバックを受け、細かなセッティングを見直して、予選Q2へと挑みました。しかし路面温度が低下し、大きくタイムアップするライバルたちに対抗することはできず、1分35秒601と向上したものの、予選10位となりました。

 しかし午前中の公式練習で決勝レースに向けての手応えを掴んでいて、また今回は450kmの長距離のレースということもあり、決勝レースでは上位入賞の可能性は十分に残っています。 決勝レースは5月4日、富士スピードウェイで13時30分スタート予定となっています。

影山正彦チーム監督

「午前中の公式練習でミディアムとハードの2種類のタイヤを走らせましたが、どちらもいい感触を得ました。予選でそれほどタイムは出ないんじゃないかと思っていたんですが、Q2進出できて10位という結果になりました。明日の決勝レースでは、自力で10位以内の入賞を目指して、人的ミスなくチーム一丸となって、上位を狙っていきたいと思います」

新田守男選手

「ドライに関してはいい感触が残っていますし、この天気であればある程度の結果が出せると思っていました。今回はあえて高木選手と違うタイヤで予選を戦ったんですが、近いタイムでしたけど、原状のポテンシャルを発揮できたと思います。明日の決勝レースでは、燃料を積んだ重い状態では苦しいと思いますが、入賞を目指して走りたいと思います」

高木真一選手

「公式練習ではレースを想定したプチロングを走ったんですが、ペースも悪くなくて、手応えがありました。ミディアムとハードの両方とも、良かったと思います。ダンロップタイヤの進化を感じますね。予選でも良いフィーリングで、本当はもう少しタイムが出せたかもしれないんですが、無事新田選手につなげることができました。決勝レースでは結果を出したいです」

2023スーパーGT第2戦富士 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)
2023スーパーGT第2戦富士 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)

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第2戦/決勝
富士スピードウェイ
2023.5.4 Thu

ライバルたちと渡り合った結果
価値ある9位で今季初ポイント

 2023 AUTOBACS SUPER GT第2戦富士の決勝レースが、5月4日(木)ゴールデンウィークの富士スピードウェイで行われました。前日の公式予選で10位を獲得したK-tunes Racingは、雨に苦戦した開幕戦の雪辱を晴らすべく、快晴の決勝レースに臨みました。

 今回のレースはスーパーGTで今後のスタンダードとなる450kmの長距離に設定されており、今シーズンのゆくえを占ううえでも重要な一戦でした。GT3マシンであるレクサスRC F GT3では、燃費の面でもタイヤの磨耗の面でも、トリッキーな作戦は難しく、定石どおりの正攻法で戦うしかありません。

 スタートドライバーは新田守男選手が担当。今回のレースで唯一混乱していた1周目を、追突されながらもベテランらしくうまく切り抜け、9位でストレートに戻ってきました。ただ、その後はペースに苦しみポジションを上げることはできませんでした。

 28周目、高木真一選手にバトンタッチし、新品タイヤとフルタンクの燃料でコースへ送り出しました。1分38秒台の好タイムで安定した周回を重ねていきます。当然着実にポジションは上がっていき、コースに戻った時は17位でしたが、50周目には8位と入賞圏内へ。さらには55周目に6位、そしてライバルがピットインしたことで、67周目にはついにトップに立ちます。

 しかし今回のレースでは2回の給油が義務づけられているのでもう1度給油しなければなりませんが、そもそも96号車にゴールするだけの燃料が残されていませんでした。73周目にピットインし、時間短縮のために最低限の燃料補給と左側タイヤだけの交換を行い、コースに戻りました。そこから自己ベストを更新しながら追い上げ、ライバルにトラブルで後退したこともあり、9位でチェッカーを受けることができました。

 今回のレースでの大きな成果は、新しいダンロップタイヤの進化が確認できたこと。順位は9位でしたが、最後までしっかり戦えた実りあるレースでした。

影山正彦チーム監督

「本当にポイントを取るのは大変ですね。でも今日はチーム一丸となって、ミスもなく戦うことができ、いいレースだったと思います。もちろん細かな部分で削れる部分はあるので、そういったところをもう一度見直して、チームのレベルアップを図りたいです。次は得意の鈴鹿ですから、自力で表彰台を目標に、もう一段上の結果を目指したいです」

新田守男選手

「スタートのときの混乱で追突されたりして、何台かに先行されてしまって、それがもったいなかったかな、と思います。その後もマシンのバランスが良くなくて、ペースを上げることができませんでした。もっといい位置で走れると思っていたんですけど。ただチームとしてはアジャストして高木選手にフィードバックできたのが、結果につながったんだと思います」

高木真一選手

「マシンはイメージどおりの良いバランスで、最後まで変わらず走ることができました。給油のときに、左側のタイヤだけの交換を提案したんですけど、残念ながらオーバーテイクまではもう少し足りませんでした。今あるモノでは精一杯の速さを引き出せたと思いますが、さらにもうワンランク上に行ければ、優勝争いに加わることができると思います」

2023スーパーGT第2戦富士 新田守男/高木真一(K-tunes RC F GT3)
2023スーパーGT第2戦富士 新田守男/高木真一(K-tunes RC F GT3)


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