80周目のダンロップコーナー進入。自身初優勝に向けトップを走っていたmuta Racing GR86 GTの平良響は、一瞬の隙を突かれた。

 インに入ってきたGT500車両が想像よりも膨らんできて、アウト側にいた平良へと寄ってくる。コースアウトしかかった平良は失速、その隙に2番手リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rの名取鉄平が一気に平良のテールに迫った。

 最終パナソニックコーナーを立ち上がった2台は1.5kmのホームストレートを並走すると、タイヤがよりフレッシュな名取がTGRコーナーでトップに躍り出た。

 残り10数周でこぼれ落ちてしまった勝利。だが、平良はまだ諦めてはいなかった。「絶対に1回は仕掛けよう」。そう心の中で決めていたのだ。

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