スバル/STI 2023スーパーGT第2戦富士 決勝レポート
2023.05.04 – SUPER GT 第2戦 富士スピードウェイ・決勝
予選順位:19番手
決勝順位:11位
Team Ranking:21位
Driver Ranking:21位
SUBARU BRZ GT300 粘り強く走り11位フィニッシュ
5月3日(水)、4日(木)の2日間とも晴天に恵まれた富士スピードウェイでは、ゴールデンウイーク中の開催ということもあり、延べ8万人を超える大観衆が集まり、スーパーGTシリーズ第2戦『FUJIMAKI GROUP FUJI GT 450km RACE』が開催されました。
SUBARU BRZ GT300は前日の予選でQ1敗退、19位からのスタートという厳しい状況からの決勝レースとなりましたが、粘り強く走り11位でチェッカーを受けました。
450kmレースで行なわれた第2戦は2回のピットストップが義務付けられています。スタートは山内英輝が走りましたが、途中、マシンに不具合が生じたことでイレギュラーなピットインという展開になりました。
その山内はスタートからポジションを上げる速さを見せました。オープニングラップではスピンした車両に巻き込まれたマシンもあり、それを避けた山内はいきなり11位で戻ってきます。さらに続け様に数台を交わして3周目では8位に。その後も前のマシンとの差を詰めながら走り、21周目には5位にまでのポジションアップに成功します。
しかし、マシンに電気系のトラブルが発生します。不調のまま走行しますが、ラップタイムが落ちてきたため緊急のピットイン。タイヤ交換、給油をしつつシステムを再起動します。
マシンは調子を取り戻し、再び上位を目指すことに。山内が2スティントの連続走行になりました。しかし48周を終えたあたりで再びマシンの不調を訴えます。チームは緊急のピットインを指示し、ドライバーを井口卓人に交代となりました。
リセットされたマシンは快調に走行できるものの、予定より早いピットインだったため燃料が最後まで持つのか微妙な展開になり、井口はシフトアップポイントを抑え燃費走行しながら18位にまで下がった順位を戻していきます。
レース終盤88周目にも再びマシンが不調となったため、井口は走行中にチームからの指示を受けながらなんとか走行を続け、そして無事に11位でチェッカーを受けることができました。
小澤正弘総監督
「第1スティントの山内が頑張ってくれて、このままいけば…と思ったのですが、電気系のトラブルが出てしまって申し訳ありません。ただ、新しいタイヤのロングライフ性能も見えてきたので収穫もありました。次は鈴鹿ですが、しっかり合わせ込みを行なっていけば良いレースができると思います」
井口卓人
「予選のアタックが悪くて良い流れが作れなかったのですが、その分山内選手がスタートから恐ろしいほどの追い上げをしてくれたので、良かったです。途中からトラブルを抱えながらのレースになったので、全てを発揮できなかったのですが、450km走り切れたのは良かったし、この次も頑張っていきます」
山内英輝
「いろいろあって残念でしたが、良い部分もあったのでこの先のレースに役立てられればと思います。特に決勝では良い方向にマシンが仕上がっていたので、もっと前(の順位)に行けるように頑張りたいと思います」
次戦のスーパーGT第3戦は6月3日(土)、4日(日)に三重県の鈴鹿サーキットで『SUZUKA GT 450km RACE』が開催されます。苦しいシーズンスタートとなりましたが、この先もチーム一丸となって臨みますので、引き続き応援をお願いします。