スーパーGT
第3戦
SUZUKA GT 450km RACE
鈴鹿サーキット
予選:6月3日
天候:晴れ
コース状況:ドライ
予選:4位
2023年スーパーGTシリーズ第3戦は、第2戦から丸一月を置いて鈴鹿サーキットにおいて450kmレースとして開催。今回も長いレースということで、ドライバーは堤優威、平良響のレギュラー、そして監督の加藤寛規と3名を登録し臨む。前日は梅雨前線の影響で大雨となったが、早朝から天気は回復し、西風は強いものの晴れ/ドライというコンディションで公式予選が行われた。
前日とは打って変わって好天に恵まれた鈴鹿。第2戦で2位表彰台を獲得したことで、muta Racing GR86 GTは45kgのサクセスウェイトを搭載しての参戦となった。朝9時10分から行われた公式練習は気温23度、路面温度26度でスタートし、セッション終盤には路面温度は37度まで上がった。
このセッションで堤が15周、平良が22周を走り込んで新しいタイヤを確認。トップとは0秒204差の1分57秒548でブリヂストンタイヤユーザートップのクラス3位につけた。さらにFCYテストやサーキットサファリの時間帯にセッティングの確認を入念に行った。
公式予選Q1は気温25度、路面温度40度の15時25分に始まった。27台がエントリーしたGT300クラスは、チームランキングにより14台のA組と13台のB組に区分され、muta Racing GR86 GTはA組。この中でトップ8に入りQ2を目指した。Q1は平良が担当し、4周目にトップと0秒203差の3番手となる1分57秒287をマーク。その後平良のタイムを上回る車両があり結果的には5番手となったが、難なくQ2へ進出を決めた。
16時18分からのQ2は堤が担当。Q1での平良のコメントを参考に車両のアジャストを済ませコースインすると、3周をかけてタイヤを温めセッション終盤の4周目に1分56秒484をマークして3番手につけた。その後1台の車両にタイムを上回られ4番手となったが、ブリヂストンタイヤユーザーのトップとなった。これで決勝レースは2列目のスタートとなり、2戦連続の表彰台獲得が狙える好位置につけることになった。
明日の決勝は13時30分に450km(77周)レースとしてスタートする。
堤優威
「今回はレースで使ったことのないタイヤを使ったのですが、Q1平良選手がトップと遜色ないタイムを出してくれました。Q2に関してはウェイトも積んでいるしトップ5に入ればいいなと思っていました。ランキングを争っている65号車メルセデスや56号車GT-Rの前に行きたかったのですが、フィードバックの結果もあり4番手につけることができました」
「セクター4のブレーキングでちょっと行き過ぎたので、それがなければ3番手だったのですが。レースをうまく運べば表彰台、そして優勝は狙える位置にいると思うので、ポイントを積み重ねられるようにみんなで頑張ります」
平良響
「Q1を通って本当に良かったと思いホッとした感じはありますが、トップを取れたのではないかというところもあり正直ちょっと悔しい気持ちはあります。それでもQ1は突破することが大事なので、堤選手にバトンを渡すという大きな仕事ができました」
「公式練習の時と予選は路面コンディションも異なりましたが、Q1でのセッティングのフィードバックもしっかりできたことが堤選手の4番手につながったと思うので、それに関しては良い予選になったのかなと思います。2列目という前方からのスタートになるので、それに合わせた作戦をこれから練っていきます」
加藤寛規
「今回は使ったことのないタイヤだったのですが、その硬さに合わせてセッティングしバランスも悪くありませんでした。Q1は平良が無事通過してくれましたが、彼のコメントがそのまま堤のセッティングになったので、チームとして結果が残せて良かったと思います。平良はずっとエンジニアと話をしていましたが、そのコメントは次につながるコメントです」
「経験がまだない平良にとっては確実にステップアップしているし、堤は合わせ込みが上手なのでしっかりタイムを出してくれました。明日は非常にいいポジションからのスタートですし、連続の表彰台を目指して頑張りたいと思います」