スーパーGT第4戦
FUJI GT 450km RACE
富士スピードウェイ
予選:8月5日
天候:晴れ
コース状況:ドライ
予選:22位
2023年スーパーGTシリーズ第4戦は、第3戦鈴鹿から2カ月のインターバルを挟み富士スピードウェイにおいて450kmレースとして開催。今回も長いレースということで、ドライバーは堤優威、平良響のレギュラー、そして監督の加藤寛規の計3名を登録し臨む。猛暑の続く静岡地方だが、予選日も朝から日差しが痛いほどの晴天となった。
第2戦富士と第3戦鈴鹿で連続2位表彰台を獲得したことで、muta Racing GR86 GTはポイントリーダーと同じ30ポイントのランキング2位となった。このため今回は90kgのサクセスウエイトを搭載しての参戦となった。朝9時から行われた公式練習では、堤が17周、平良が20周を周回し重い車両の走りをチェック。堤が1分37秒916のベストタイムで全27台中6番手につけた。
公式予選Q1は気温33度、路面温度45度の15時20分に始まった。27台がエントリーしたGT300クラスは、チームランキングにより14台のA組と13台のB組に区分され、muta Racing GR86 GTはB組で走ることになった。このなかでトップ8に入ればQ2への進出となる。
Q1は平良が担当し、4周目に7番手となる1分38秒372をマーク。その後平良のタイムを上回る車両があり順位を落とした。平良は続く5周目にもアタックを続け1分38秒198へタイムアップを果たしたが10番手でトップ8以内に入ることができず。さらにこのタイムも更新されB組12番手でQ1を終了することとなった。
この結果、決勝は22番グリッドからのスタートとなった。明日は雨の予報も出ており、長いレースで展開が大きく動く可能性もある。ポイントを積み重ねられるよう、ひとつでも上の順位を目指しチーム一丸となって戦いたい。明日の決勝(450km=100周)は13時45分にスタートする予定。
堤優威
「今回サクセスウエイトが90kgということで厳しいことは分かっていたのですが、ポイント争いをしている52号車スープラや56号車GT-Rよりは少しタイムも良い感じで終わっていて、セッティングも少し変更しました。Q1のA組は52号車が僅差でQ2に進めなかったこともあり、何とかQ1通過して欲しいなと思っていましたが、(GR86は)ウエイト感度が大きいクルマなのでGT-Rと比べると厳しかったですね。明日は気持ちを切り替えて、戦略を含め粘り強く頑張りたいと思います」
平良響
「朝から感触は悪くなかったのですが、90kg載っていることでいつものクルマの動きとの違いに惑わされた感はあります。でもドライビングをアジャストしていき慣れた段階ではタイムも良かったし、中古タイヤの感触も良かったので決勝に向けては前向きな手応えはありましたが、予選ではアジャストが足らずタイヤを少し温めきれなかったのかもしれません。その少しの差が大きかったと思います。明日は雨絡みのレースとなりそうなので、チームのみんなとコミュニケーションを取って行ければ、大きくジャンプアップできるのではないのかなと思います」
加藤寛規
「90kgを積んでいるわりには、朝の公式練習時のロングラン走行ではセッティングも出てきていてペースも良かったので、明日に向けては内容の良い走りとなりました。予選では軽くてビッグパワーのクルマがニュータイヤを履くと、やはり1周のアタックではかなわないなという感じになりましたね。こちらはロングランの速さもありますし、明日は荒れた展開になりそうなので、天候の変化にもフレキシブルに対応して、ひとつでも上の順でゴールできるようにしたいです。順位を上げて行くレースにします」