「今日の予選はあまり混雑のない状況で全力でアタックでき、思いどおりのラップタイムを刻むことができたので、とても満足しています」とキャリア2度目のポール獲得を喜ぶ一貴。
「サーキットの路面状態も昨日よりも良好で気持ち良くアタックできました。車両のバランスもとても良くなったので、決勝レースに向けても大いに期待できます」と自信を覗かせた。
ポールマシンをシェアするブエミは「ポールポジションはとてもうれしいけど、最大目標であるレースの優勝に向けてさらに集中しなければならない。僕たちはこの週末のために1年間準備をしてきたし、やるべきことはわかっているよ」とコメント。
またアロンソも「24時間レースにとって予選はそんなに重要でないことはわかっていても、今日のワン・ツーという結果は本当にうれしいよ! 一貴のラップタイムは素晴らしく、ポールポジションに相応しいものだった」とチームメイトを賞賛した。
「ただ、レースはまだ何も始まっていないから、今日の結果はただの準備に過ぎないとも言える。しかしながら、僕たちクルマは最高の状態に仕上がっていて、決勝レースに向けては準備万端だ」
2番手スタートが決まった7号車のクルーもポールを獲得した一貴を祝福した。
「8号車がポールポジションを獲得したことは、チーム全体にとって素晴らしい結果です」とコンウェイが語れば、2度目のル・マン参戦となるロペスも「チームにとって最高の予選結果」とコメントしている。
7号車トヨタのアタッカーを努めた可夢偉もまた「2台のトヨタが揃って最前列からル・マンのスタートを切れるというのは素晴らしいです。最高のアタックをやってのけた一貴には『おめでとう』と言いたいですね」とチームメイトであると同時にレースでは“最大のライバル”となる僚友に祝意を表した。
その上でこれまでのフリープラクティス、3回の予選を振り返り「チームの全員、エンジニア、メカニック、そしてドライバーがともに最強の車両を作るために準備を続けてきたことで、出だしからまったくトラブルなくレースウイークを過ごしています。2日間ここまでこれだけ多くの周回をこなしてきましたので、決勝レースでも良い戦いができるよう期待しています」と意気込みを語っている。
15日(金)はコースでの走行予定がないが、各チームは決勝に向けてマシンの整備に追われることとなる。その一方、ドライバーたちは25万人もの観衆が集う恒例のドライバーパレードに参加しファンとの交流を楽しむ予定だ。それが終われば、いよいよ16日(土)は決勝日。朝のウォームアップでマシンの最終確認を行い、15時の決勝スタートを待つこととなる。