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MotoGP ニュース

投稿日: 2018.11.27 18:39
更新日: 2018.11.27 18:40

衝撃の大型3輪ヤマハNIKEN。操作性はスポーツバイクそのもの/市販車試乗レポート

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MotoGP | 衝撃の大型3輪ヤマハNIKEN。操作性はスポーツバイクそのもの/市販車試乗レポート

 そして何よりも驚かされるのは、前輪のグリップに対する信頼度の高さにある。試乗当日は雨混じりで路面もウェット部分が残る状況。にも関わらず、滑る事と、そこから転倒に至るリスクに対する懸念が少ない。バイクなら、そうとう慎重になるシーンでも、ビビることなく楽に快走できてしまう事実には改めて驚かされた。安心できる背景には、強力なブレーキ性能もあり、コーナリング中でも活用できる頼り甲斐のある制動性能の高さとリクス回避能力が抜群なのである。

ウエットとドライが混在する路面でも安心して走ることができた
ウエットとドライが混在する路面でも安心して走ることができた

 そして左右それぞれのタンデムフロントフォークが協調しあうサスペンション性能も素晴らしい。ギャップでの衝撃吸収性が良く、車重も利いて落ち着きはらった安定感のある乗り味を披露。明らかに疲労度の少ない快適な乗り心地に貢献している。

新ステアリング機構のLMWアッカーマン・ジオメトリが自然な操舵感、リーン特性がもたらす
新ステアリング機構のLMWアッカーマン・ジオメトリが自然な操舵感、リーン特性がもたらす

 ヤマハが言う通り、3輪になっても操縦性はまさにバイクそのもの。なにも違和感は感じられない。後輪がスリップアウトしそうなシーンでも、対処方法は同じで車体挙動もバイクのそれとまったく変わりない。ただ、ナイケンの挙動は終始緩慢な傾向で全体にわたり穏やかだ。リラックスして走ることができるというヤマハのコメントに納得である。

 スポーツライクな走りを安心して、思い切り気持ち良く堪能させてくれるという意味では、とても良くできた乗り物だ。圧倒的な制動能力の高さは4輪のそれに匹敵する。減速能力に対してとても大きなユトリを持て、格段の安全性向上も期待できる。

 ヤマハのLMWの潮流は重量級グランドツアラーや、軽量級パーソナルコミューター等、それぞれの分野での発展性は大きい。その技術力の証として登場したナイケンの役割とインパクトは非常に重要なものとなるだろう。今後の発展が楽しみである。

ヤマハNIKENのシートは前後セパレートシート
ヤマハNIKENのシートは前後セパレートシート
左ハンドルのスイッチ類。一般的な3種スイッチの他にクルーズコントロールのスイッチを備えている
左ハンドルのスイッチ類。一般的な3種スイッチの他にクルーズコントロールのスイッチを備えている
右ハンドルのスイッチ。エンジンキルとスタータースイッチ、ハザードボタン、モード切替スイッチが備わっている
右ハンドルのスイッチ。エンジンキルとスタータースイッチ、ハザードボタン、モード切替スイッチが備わっている
白黒反転方式の液晶マルチファンクションメーター
白黒反転方式の液晶マルチファンクションメーター
メーター脇には12Vの電源取り出しソケットが備えられラバーキャップで防水性も確保
メーター脇には12Vの電源取り出しソケットが備えられラバーキャップで防水性も確保


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