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MotoGP ニュース

投稿日: 2019.02.24 18:15
更新日: 2019.02.26 17:28

SBK開幕戦オーストラリアはドゥカティのバウティスタが完全制覇。追随許さぬ大量リードでレース2制す

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MotoGP | SBK開幕戦オーストラリアはドゥカティのバウティスタが完全制覇。追随許さぬ大量リードでレース2制す

 迎えたレース2は気温28度、路面温度45度のドライコンディションのもと、22周の周回数で行われた。

 スタートから飛び出したのはレース1、スーパーポール・レースで2勝を挙げているバウティスタ。バウティスタはポールポジションからホールショットを奪うと、一気に2番手のハスラム以下を引き離しにかかる。

 2番グリッドからスタートしたレイは、ハスラムに交わされて3番手に後退。バウティスタ、ハスラム、レイが等間隔となり、レイの後ろには4番手のファン・デル・マーク、5番手のメランドリが迫るという状況。メランドリは4周目にファン・デル・マークを交わすと4番手に浮上。3番手のレイを追う。

 その間にもトップを走るバウティスタは1分30秒台で周回を重ね、6周目を終えるころには2番手のハスラムに対して、早くも約4.5秒のアドバンテージを築いていた。

 バウティスタはその後もペースを維持。レース折り返しの11周目を終えて2番手のハスラムとの差は約9秒に広がった。レース1では約15秒のアドバンテージをもってチェッカーを受けたバウティスタ。レース2でも独走状態を築く。

バウティスタが独走態勢を築く一方、レイとハスラムによる2番手争いは激化
バウティスタが独走態勢を築く一方、レイとハスラムによる2番手争いは激化

 その後方では7番手争いが激しさを増していた。バウティスタのチームメイトであるチャズ・デイビス(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)とトプラク・ラズガットリオグル(ターキッシュ・プセッティレーシング)、コルテセの3人がワンパックとなってポジションを奪い会う。

 上位陣は独走を続けるバウティスタを先頭に、ハスラム、レイ、メランドリの順でレースを続けていたが、残り8周でレイが動いた。

 ホームストレートでハスラムの背後に迫ると、1コーナーでハスラムのインに飛び込みオーバーテイク。2番手に浮上する。しかしハスラムも負けじと4コーナーでポジションを奪い返し、再び2番手ハスラム、3番手レイという状況。そのふたりをメランドリがすぐ後方から追う。

 レイはその翌周の3コーナーで再びハスラムを交わすが、残り5周の1コーナーではハスラムがレイをオーバーテイク。カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBKのチームメイトふたりが2番手をめぐって激しい戦いを展開する。

 レイとハスラムはその後も何度もポジションを入れ替え、チェッカーを目指す。その後ろではファン・デル・マークが4番手のメランドリに追い付き、オーバーテイク。メランドリはすぐにポジションを奪い返したが、レイとハスラムとの差が開くことになった。

 迎えた最終ラップ、2番手で1コーナーに飛び込んだのはレイ、3番手ハスラム。レイとハスラムとの差は少し開き、ハスラムが勝負を仕掛けるにはやや厳しい状況となった。

 そんな終盤の攻防を後方に、独走状態を築いたバウティスタはトップでチェッカー。21周終了時点では2番手との差約18秒、最後はペースをコントロールしたか、チェッカー時点では12秒という完全勝利だった。バウティスタはレース1、スーパーポール・レースに続き今週末で3勝目を挙げ、SBKデビュー戦にして開幕戦を制した。

 2位はハスラムとの争いを制したレイ、ハスラムが3位表彰台を獲得。カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBKが表彰台の2席を占めた。

バウティスタは開幕戦レース1、スーパーポール・レース、レース2すべてで優勝した
バウティスタは開幕戦レース1、スーパーポール・レース、レース2すべてで優勝した

 4位にはファン・デル・マーク、5位にはロウズが続き、終盤まで4番手につけていたメランドリは6位でチェッカーを受けている。また、日本人ライダーの清成は17番グリッドからスタートし、15位でチェッカー。1ポイントを獲得した。

開幕戦オーストラリアのレース2でポイント圏内フィニッシュを果たした清成
開幕戦オーストラリアのレース2でポイント圏内フィニッシュを果たした清成

 また、この日はスーパースポーツ世界選手権(WSS)の決勝レースが行われた。WSSでは、2018年に引き続きヤマハ勢が好調。ランディ・クルメンナッハ(BARDAHL Evan Bros. WorldSSP Team Y)が優勝。ジュール・クルーゼル(GMT94 YAMAHA)が2位、フェデリコ・カリカスロ(BARDAHL Evan Bros. WorldSSP Team Y)が3位と、ヤマハが表彰台を独占した。

 WSS参戦4年目を迎える日本人ライダーの大久保光(Kawasaki Puccetti Racing)は8番グリッドからポジションを上げ、6位フィニッシュを果たしている。

 SBKは3月15~17日、タイのチャン・インターナショナル・サーキットで第2戦を迎える。

 以下、SBK第1戦オーストラリア スーパーポール・レース、レース2の順位結果。


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