レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

MotoGP ニュース

投稿日: 2016.11.09 15:20

Team KAGAYAMA 全日本ロード第9戦鈴鹿 レースレポート

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


MotoGP | Team KAGAYAMA 全日本ロード第9戦鈴鹿 レースレポート

 しかし、金曜日の1本目の走行開始直後に清成がシケインで転倒。左鎖骨を骨折してしまい以降の走行はキャンセルせざるを得ない状況となってしまいました。多くの注目を集めていただけに、残念なアクシデントとなってしまいました。

 公式予選は、Q1でレース2とレース1の11番手以下のグリッドが、Q1のトップ10のみが進出できるQ2でレース1の10番手グリッドが決まるノックアウト方式で行われました。

 加賀山は、金曜日にセットを進めるものの、なかなかタイムを削れずにいましたが、Q1で何とか2分07秒台に入れ、10番手でQ2に進出。Q2では、さらにタイムを詰め9番手につけました。

 浦本の出走したJ-GP2クラスは、35分間の計時予選で行われマシンセットを進めながらセッションの最後にタイムアタックをかけました。ベストラップを更新して行きますが、最後のセクターで遅いマシンに引っかかってしまいタイムをロス。それでも7番手タイムをマークしました。

 レースウイークは、4日間とも快晴に恵まれました。決勝日も青空が広がり、レースファンが特に多い鈴鹿サーキットに朝早くからお客さんが訪れました。

 短期決戦となる8周で行われたJSB1000クラスのレース1。加賀山は、得意のスタートを決めますが、ペースが上がらず7番手争いとなります。最終ラップのシケインで前のライダーをかわし7位でフィニッシュします。

 レース2は、戦略が必要となる20周で争われました。加賀山は、4列目から本気でホールショットを狙っていました。好スタートを見せると4番手で1コーナーをクリア。2コーナーからS字コーナー進入で2台をパスし2番手にジャンプアップすると中須賀選手をピタリとマーク。

 しかし最終コーナー立ち上がりで激しく転倒。2台を巻き込む多重クラッシュになってしまい赤旗が提示されます。

 レースは仕切り直しとなり、加賀山はスペアバイクに乗り換えてグリッドに付きました。しかし、メインバイクとフィーリングが違い、思うようなペースでは走ることができませんでした。それでもベストを尽くし再び7位でゴールしました。

全日本J-GP2チャンピオンを獲得した浦本修充
全日本J-GP2チャンピオンを獲得した浦本修充

 そしてタイトル獲得に王手をかけて臨んだ浦本は、スタートで出遅れるものの、レースを走り切ればいいと自分自身に言い聞かせチェッカーフラッグを目指しました。
 常にプレッシャーを感じながらも、リスクを極力避け、単独での走行となっていました。それは浦本にとっても、支えるチームにとっても長い道のりでした。

 最終ラップの最終コーナーを駆け下り、浦本はチームの待つホームストレートを通過し歓喜しました。それはTeam KAGAYAMAにとっても初めてとなる全日本タイトル獲得の瞬間でした。


関連のニュース