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MotoGP ニュース

投稿日: 2022.08.01 10:13
更新日: 2022.12.28 12:43

ラズガットリオグルが2勝を飾る。前半戦を終えトップ3のチャンピオンシップポイントは接近/SBK第6戦チェコ

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MotoGP | ラズガットリオグルが2勝を飾る。前半戦を終えトップ3のチャンピオンシップポイントは接近/SBK第6戦チェコ

 スーパーポール・レースは序盤、ラズガットリオグルがトップを独走。しかし終盤に2番手のレイがラズガットリオグルに接近し、最終ラップにわたって激しいトップ争いを展開した。レイはラズガットリオグルにオーバーテイクを仕掛けた15コーナーでラズガットリオグルがイン側の足を出したところに飛び込むも、オーバーラン。この結果、ラズガットリオグルが優勝を飾った。この優勝によって、ヤマハはSBKにおける100勝目に到達した。レイはグラベルに入ったもののコースに復帰し、2位。3位はバウティスタが獲得。野左根は16位でレースを終えている。
 
 レース2は気温27度、路面温度38度のドライコンディション。このレースでは、アレックス・ロウズ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)は胃腸炎が悪化したため、ユージン・ラバティ(ボノボ・アクションBMW)は前腕の機能障害により欠場となっている。
 
 スーパーポール・レースの結果により、ポールポジションにはラズガットリオグル、2番手にはレイ、3番手にはバウティスタが並ぶフロントロウとなった。ポールポジションスタートのラズガットリオグルが好スタートを切る一方、レイはスタートで5番手に後退する。2番手にはバウティスタ、3番手にはリナルディとAruba.it レーシング-ドゥカティの二人が続く展開だ。
 
 レイは3周目までにバッサーニとリナルディをかわして3番手に浮上。レイにかわされたリナルディは4周目の1コーナーのブレーキングでレイの前に出るも、その瞬間にスリップダウンを喫して転倒リタイアとなっている。
 
 トップがラズガットリオグル、2番手がバウティスタ、3番手がレイ、この3人がトップ集団を形成した。バウティスタは6周目の1コーナーでラズガットリオグルに仕掛けるが、ここでオーバーラン。コースに復帰したものの、3番手に後退した。代わって2番手に浮上したレイはラズガットリオグルとのテール・トゥ・ノーズのトップ争いを展開。7周目の1コーナーで、ラズガットリオグルをオーバーテイクする。しかしその翌周、やはり1コーナーでラズガットリオグルがレイからトップを奪い返した。
 
 さらに、この二人にバウティスタが再び接近。トップ争いは三つどもえの様相を呈し始める。11周目、1コーナーでレイ、さらにバウティスタがラズガットリオグルをかわすと、レイがトップ、2番手にバウティスタ、そしてラズガットリオグルが3番手にポジションを入れ替える。さらに13周目、メインストレートでバウティスタがレイの前に出ると、ついにトップに立った。
 
 15周目にはラズガットリオグルが1コーナーでレイをかわし、2番手に浮上。ラズガットリオグルは16周目にバウティスタをとらえ、トップを奪還した。ラズガットリオグルは18周目にファステストラップを叩き出すと、バウティスタとレイを引き離し始める。このときラズガットリオグルが記録したファステストラップは、これまでのファステストラップのレコードを更新するものだった。なお、ラズガットリオグルは残り3周でもファステストラップをさらに更新する1分31秒705をマークしている。
 
 終盤に入って、ラズガットリオグルとバウティスタ、レイとの差は開いていった。一方、2番手のバウティスタを追いかけていたレイも、少しずつバウティスタとの差が大きくなっていく。
 
 ラズガットリオグルはトップをキープして優勝を飾った。2位はバウティスタ、3位はレイが獲得。この結果、チャンピオンシップのランキングは変わらないものの、ラズガットリオグルはランキングトップのバウティスタに対し38ポイント差、ランキング2番手のレイに対し7ポイント差に接近した。シーズン前半戦を終え、チャンピオンシップはますます混戦模様となった格好だ。
 
 4位にはレディングが入り、5位はバッサーニ。野左根は13位でフィニッシュし、ポイント獲得を果たした。
 
 スーパースポーツ世界選手権(WSS)のレース1は、スタート直後の1コーナーで5人のライダーによる多重クラッシュが発生。ドミニケ・エガーター(テンケイト・レーシング・ヤマハ)など5人がリタイアとなり、エガーターの連勝記録は9で途絶えることになった。レースはロレンソ・バルダッサーリ(エヴァンブロス.ワールドSSPヤマハチーム)が独走で優勝。2位はステファノ・マンジ(ダイナボルト・トライアンフ)、3位はスティーブン・オーデンダール(カリオ・レーシング)が獲得している。エガーターはメディカルセンターで走行可能と診断されたが、転倒後の“スポーツマンらしからぬ行動”により、FIMスチュワードからレース2の出場停止処分が下された。
 
 レース2ではレース終盤にバルダッサーリとニコロ・ブレガ(Aruba.itレーシング・ワールドSSPチーム)がトップ争いを展開。しかし、残り4周のメインストレートで発生した転倒によって赤旗終了。優勝はバルダッサーリ、2位はブレガ、3位はマンジが獲得した。
 
 スーパースポーツ300世界選手権(WSS300)では、レース1がウエット宣言。12周で争われ、優勝はマルク・ガルシア(ヤマハMSレーシング)、2位はユーゴ・デ・コンセリス(プロディーナ・レーシング・ワールドSSP300)、3位はアルバロ・ディアス(アルコ・モーター・ユニバーシティ・チーム)が獲得した。岡谷雄太(MTMカワサキ)は21番グリッドスタートで、20位だった。
 
 レース2では1周目に発生したクラッシュにより赤旗中断。レースは9周で再開された。しかし残り3周、17コーナーで発生した転倒により再び赤旗が提示され、レースは終了。優勝はビクター・スティーマン(MTMカワサキ)、2位はディアス、3位はレノックス・レーマン(フロイデンベルグKTM-パリゴ・レーシング)。岡谷は大きく順位を上げ、7位でレースを終えた。


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