この選択肢のうち、『ラウンジ・シート』コンフィギュレーションでは後部に3人用のスペースを備え、こちらもロールスロイス史上初の折りたたみ式シートを採用。トランクまたはリヤドアポケットの該当ボタンを押すと、シートが設定した数だけ電動で折り畳まれそれぞれのボタンを1回押すと、各バックレストが折りたたまれるとともに、シートクッションに跡が付かないようにヘッドレストを同時に押し上げる制御も盛り込まれた。

 そのトランクリッドエリアは560リットル分の収容スペースを備え、プライバシーカバーを外すと600リットル分に増加。さらに、リヤシートのベースはトランク床面よりも高く、両方のリアシートを畳んでも他社のSUVと異なりトランク内の荷物が前に滑り出さない、安全面にも配慮された設計手法を採っている。

 一方の『パーソナルシート』仕様では、独立2座の間をウィスキーグラスとデカンタ、シャンパンフルート、クールボックスを収納したキャビネット付き固定式リヤセンターコンソールで分割。「荷物を持って旅行することがなかった時代からインスピレーションを得た」というガラス製パーティションにより、SUV有数の室内静粛性に加えて、ラゲッジ使用時でも車内の温度環境が快適に保たれるなど、最上のおもてなしを可能としている。

 さらに、ロールスロイス『レクリエイション・モジュール』も多数用意され、ビスポーク・コレクティブの部門で用意されるモジュールにはフライフィッシング、写真、ロッククライミング、スノーボーディング、パラセーリング、カイトボーディング、ベースジャンピング、ボルケーノボーディングなど多岐に渡り、オーナーの趣味に必要な道具・用具を収納できる電動引き出しが備わり、リヤコンパートメントに簡単に搭載可能となっている。

 注目の価格設定はイギリスで21万ポンド(約3130万円)。日本市場での価格は6月のジャパンプレミアにて発表される予定となっている。

ドアは内部のボタンやドアノブ内臓センサーに触れるだけで自動開閉。スタートボタンを押せば自動で40mm車高が上がる制御となる
『パーソナルシート』仕様に備わるキャビネット付き固定式リアセンター・コンソール
「ザ・クラスプ」と名付けられたテールゲートを持つラゲッジ。長尺ものも全長 2245mm、1930 リットルの荷物用スペースが電動で トランク床面がシートベースまで持ち上がり収納可能に

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