更新日: 2019.10.15 14:42
ポルシェ・タイカンにエントリーモデル『タイカン4S』登場。ふたつのバッテリーサイズを設定
2019年10月15日
プレスリリース
2つのバッテリーサイズと463kmの航続距離(WLTPに準拠)を備えた新しいエントリーモデル
ポルシェが『タイカン4S』によってフル電動スポーツカーのモデルレンジを拡張
ポルシェAGは、3大陸同時のワールドプレミア開催で注目を集めたフル電動スポーツカー、タイカンの3番目のバージョンである『タイカン4S』でラインナップを拡張します。
ワールドプレミアから約1カ月後にも関わらず早々とデビューするこのニューモデルには、390kW(530PS)のパフォーマンスバッテリーと420kW(571PS)のパフォーマンスバッテリープラスの2サイズのバッテリーが用意されています。
タイカンターボSとタイカンターボに続くシリーズの新しいエントリーモデルであるタイカン4Sには、総容量79.2kWhのシングルデッキパフォーマンスバッテリーが標準装備されます。タイカンターボSとタイカンターボに装備される総容量93.4kWhのパフォーマンスバッテリープラスはオプションで装着することができます。
装備に応じて出力と航続距離は異なります。パフォーマンスバッテリー搭載のタイカン4Sは390kW(530PS)のオーバーブースト出力を発生します。2デッキのパフォーマンスバッテリープラスを搭載すると出力は420kW(571PS)となります。どちらのバージョンでも、タイカン4Sは静止状態から4.0秒で100km/hまで加速し、最高速度は250km/hに達します。
航続距離は、パフォーマンスバッテリーで最大407km、パフォーマンスバッテリープラスでは最大463km(どちらもWLTPに準拠)となり、これはタイカンの現行ラインナップ中、最長航続距離です。最大充電性能(ピーク)は、225kW(パフォーマンスバッテリー)および270kW(パフォーマンスバッテリープラス)です。
革新的なドライブシステムとダイナミック性能
息をのむような加速、スポーツカー特有のトルク、そして継続的に利用可能な卓越したパワー。タイカン4Sは、上位モデルと同じくポルシェのフル電動スポーツカーならではの長所を備えています。
リヤアクスルの永久励磁同期システムの有効長は130mmで、タイカンターボSとタイカンターボのドライブコンポーネントよりも80mm短くなっています。タイカン4Sのフロントアクスル上で使用されるパルス制御インバーターは最大300Aで作動し、リアアクスルのインバーターは最大600Aで作動します。
フロントアクスルとリヤアクスル上の2台の永久励磁同期システム、つまり4輪駆動とリヤアクスルに2速トランスミッションを備えたドライブアーキテクチャーは、タイカンターボSおよびターボと同じ主要な技術ハイライトを備えています。
インテリジェントな充電管理と特有のエアロダイナミクスにもおなじことが当てはまります。0.22のcd値によって、エアロダイナミクスは低いエネルギー消費と長い航続距離に大きく寄与します。
ワイドなディスプレイを備えたユニークなインテリアデザインとともに、ポルシェのDNAによる明確で純粋なエクステリアデザインがタイカンにも備わります。
ポルシェのDNAによる純粋なエクステリアデザイン
タイカンは、明確で純粋なデザインによって新しい時代の始まりを告げると同時に、紛れもないポルシェデザインのDNAを保持しています。正面から見たシルエットは輪郭のくっきりしたフェンダーを備え、非常にワイドかつフラットです。
ルーフは後方に向かって下向きに傾斜するスポーティなラインによって形成されています。高度に彫刻されたサイドセクションも特徴的です。流線形のキャビン、リヤへと続くCピラー、フェンダーの力強いショルダーによって、ポルシェ特有のシャープなリヤが強調されます。リヤには、ライトバーに統合されるガラス効果ポルシェロゴなどの革新的なエレメントも備わります。
ターボおよびターボSと比べたタイカン4Sの優れた機能には、空力的に最適化された19インチタイカンSエアロホイールとレッドに塗装されたブレーキキャリパーが含まれます。
新しいジオメトリーのフロントエプロン、ブラックのサイドシルとリアディフューザーによって、さらに視覚的に差別化されています。ポルシェダイナミックライトシステムプラス(PDLS Plus)を組み込んだLEDヘッドライトが標準装備されます。
ワイドディスプレイを備えたユニークなインテリアデザイン
コックピットは、その明確な構造と完全に新しいアーキテクチャーによって、新しい時代の始まりを示します。自立型の湾曲したインストルメントクラスターはダッシュボードのもっとも高い位置となり、これによってドライバーの軸上に明確な焦点が置かれます。
中央の10.9インチインフォテインメントディスプレイとオプションのパッセンジャーディスプレイは、ブラックパネルルックで統合されたガラスパネルにより形成されます。
タイカン4Sには、パーシャルレザーインテリアと、8way電動調節機能を備えたフロントコンフォートシートが標準装備されます。ポルシェは、タイカンによって初めて完全なレザーフリーインテリアを提供しました。革新的なリサイクル素材で構成されたインテリアは、エレクトリックスポーツカーの持続可能なコンセプトを強調します。
集中ネットワーク化されたシャシーシステム
ポルシェは、タイカンのシャシーに集中ネットワーク化されたコントロールシステムを採用しています。統合されたポルシェ4Dシャシーコントロールは、全てのシャシーシステムをリアルタイムで分析および同期します。
タイカン4Sは、PASM(ポルシェアクティブサスペンションマネジメント)電子制御ダンパーコントロールを備えた3チャンバーテクノロジーによるアダプティブエアサスペンションを標準装備します。
タイカン4Sは、インナーベンチレーション付鋳鉄製ブレーキディスクと6ピストン式固定キャリパーブレーキをフロントに備えます。ブレーキディスクの直径は、フロント360mm、リア358mmです。リアアクスルには4ピストン式ブレーキが採用され、ブレーキシステムのブレーキキャリパーはレッドで塗装されています。