RS 6 Avantのエッセンスをスポーティな4ドア・クーペのボディに盛り込んだのがアウディRS 7 Sportbackだ。
もっとも、クーペスタイルでも優れたスペースユーティリティを誇るのがアウディ・スポーツバックの特徴で、トランクルームの容量はRS 6 Avantに肉薄する535リットルを確保している。
大人が後席に腰掛けても十分なヘッドルームが得られるあたりは、アウディ・マジックというべきだ。
最後に紹介するのは、RS 6 AvantやRS 7 SportbackのメカニズムをSUVクーペ・ボディに移植したアウディRS Q8だ。
スタイリッシュなデザインで人気沸騰中のQ8だが、そのRSモデルはニュルブルクリンクのノルドシュライフェを7分42秒253で駆け抜け、SUVのコースレコードを塗り替えてしまったという驚異的なパフォーマンスを誇る。
■最新プラットフォームによる洗練性はライバルを凌ぐ。アウディ“RS”の進化はこれからも止まらない
ピュアEVのAudi e-tron Sportbackを日本でも発売したアウディは、現在、各モデルの電動化を急速に推し進めている。
ここに紹介した3台も、48Vハイブリッドシステムを装備して環境性能とドライバビリティを改善したという意味では電動化の洗礼を受けているが、それ以上に重要なことは、e-tronと多くを共用するMLB evoという名のプラットフォームが近年、目覚ましい進化を遂げ、洗練性の面でライバルを大きく凌いでいる点にある。
もちろん、RS 6 Avant、RS 7 Sportback、RS Q8の3台もMLB evoを採用している。その進化の度合いを1日も早く体験したいものだ。