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クルマ ニュース

投稿日: 2021.02.25 16:30
更新日: 2023.08.10 12:04

【新車購入ガイド】最新国産コンパクトのノート、フィット、ヤリス、いま選ぶべき本命グレードは?

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クルマ | 【新車購入ガイド】最新国産コンパクトのノート、フィット、ヤリス、いま選ぶべき本命グレードは?

■ドライバー優先の設計で他2車とは別路線を進むヤリス

トヨタ・ヤリス
トヨタ・ヤリス

 トヨタ・ヤリスは、ノートとフィットとは異なる正統派2BOXキャラが持ち味で、ボディ形状からして明確に違う。ノート/フィットはリヤ後方を長めに取ることで、後席の居住性にも配慮したパッケージを採用するが、ヤリスはルーフ後端を軽く絞り込むようなイメージが強い。

 後席/荷室も最低限必要なスペースに留め、その余裕分を走りの魅力を高める設計や前席周辺スペースの充実に当てている。

 このドライバー優先の割り切った設計は、コンパクト2BOXの世界的なトレンドのひとつ。ノート/フィットと比べると使い勝手は一歩譲るが、実はコンパクト2BOXとして正常進化を遂げているのはヤリスの方ともいえる。

 走り関連のメカニズムの充実ぶりもヤリスの特徴。プラットフォームはGA-Bシャシー、パワーユニットは1.5リッター直3のダイナミックフォースエンジンと、トヨタTNGA技術が注がれた最新仕様が投入されている。

 ガソリン車もハイブリッド車も回して味のある特性ではないため、純粋なスポーツハッチというわけにはいかないが、低回転域からスムーズに盛り上がる動力性能は、コンパクトクラスとは思えぬほど力強い。

 普段使いで扱いやすいレスポンスの良さはひとクラス上とも錯覚してしまうほどだ。さらに燃費性能は、ハイブリッド車もガソリン車も現状の国産車ラインナップの中でナンバー1と言っていいほど優れている。

 内装の意匠や仕上げにチープさを感じる部分があるのは残念だが、ヤリスに注がれた最新メカニズムと充実の機能装備を考えれば、この小さな不満は割り切るべきだろう。

■購入ガイド:トヨタ・ヤリス編

車両価格帯:139万5000~249万3000円

■高性能をリーズナブルに楽しめる1.5リッターガソリン車を狙い撃ち

 ヤリスは1.0リッターのガソリン車の設定があるため、フィットやノートより安い価格帯から狙える。

 最もリーズナブルな1.0リッター車はビジネス需要をターゲットにした仕様。数々の最新設計が注がれたヤリスの実力を味わうには明らかに役不足だ。ヤリスは性能と価格のバランスに優れる1.5リッターのガソリン車とハイブリッド車のふたつから選ぶのが鉄則だ。

 動力性能や燃費を含めた総合力は、1.5リッター直3ダイナミックフォースエンジンとTHS IIが組み合わされるハイブリッド車の方が上だが、1.5リッター車にもダイナミックフォースエンジンは搭載されるため、ハイブリッド車に肉薄する性能を持っている。

ハイブリッド車の巧みな動力制御や高速ツーリングでの余力感は魅力的だが、1.5リッター車とハイブリッド車をの価格を同等グレード同士で比べるとその差は約43万円。

 ハイブリッド車が明らかなに優位なフィットとは異なり、十分な性能を持つ1.5リッター車という選択もあるだろう。

 1.0リッター車は若干異なるが、グレードは『X』『G』『Z』の3つ。1.5リッター車とハイブリッド車の全グレードには、運転支援のLTA(レーントレーシングアシスト)までカバーするトヨタセーフティセンスやDA(ディスプレイオーディオ)が標準装備されるため、最もベーシックなX系を選んでも実用性能は問題ない。

 グレードの違いは主にメーター類や前後シート、キャビン意匠の違いによるもの。最上位のZ系は装備機能も充実するが、ヤリスならではの高性能ぶりをリーズナブルに楽しめる、X系という選択も悪くない。

走り自慢のヤリスだが、最新パワートレインを搭載するハイブリッド車と1.5リッターガソリン車は、燃費性能も優秀。
走り自慢のヤリスだが、最新パワートレインを搭載するハイブリッド車と1.5リッターガソリン車は、燃費性能も優秀。
車載ITのDA(ディスプレイオーディオ)は、多くのグレードに標準装備される。スマートフォンと連携することでナビアプリを使えるが、オプションで独立型ナビ機能も追加できる。
車載ITのDA(ディスプレイオーディオ)は、多くのグレードに標準装備される。スマートフォンと連携することでナビアプリを使えるが、オプションで独立型ナビ機能も追加できる。
ハイブリッドの4WD車には、リヤモーターを搭載する最新設計のE-Fourを採用。生活四駆という性格が強いが、滑りやすい路面状況が多い地域からのリクエストにも応えている。
ハイブリッドの4WD車には、リヤモーターを搭載する最新設計のE-Fourを採用。生活四駆という性格が強いが、滑りやすい路面状況が多い地域からのリクエストにも応えている。
1.0リッター車にはレス仕様もあるが、基本的にトヨタセーフティセンスは標準装着される。ACCは高速型になるが、操舵支援のLTAなどの上位機能までカバーしている。
1.0リッター車にはレス仕様もあるが、基本的にトヨタセーフティセンスは標準装着される。ACCは高速型になるが、操舵支援のLTAなどの上位機能までカバーしている。
卓越したシャシー性能を持つこともあって、派生モデルとして専用ボディと1.6リッターターボを搭載するGRヤリスも展開。走り最優先という向きには、こちらもオススメだ。
卓越したシャシー性能を持つこともあって、派生モデルとして専用ボディと1.6リッターターボを搭載するGRヤリスも展開。走り最優先という向きには、こちらもオススメだ。


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