NFTに車両データを記録させておけば、そのクルマの全体的な状況を示す証明書を発行することができ、残存価値に好影響が期待できるほか、中古車市場におけるNFT証明書はオーナーやディーラーに対するさらなる信頼性獲得にもつながり、安心して中古車を選択することも可能となる。
さらにカスタマイズ可能なAndroid OSと4G接続、OTA(Over-the-Air)アップデート機能の組み合わせにより、各コンテンツ、機能、サービスが常に最新の状態に保たれるほか、アマゾン・アレクサ音声アシスタントの搭載による『セキュア・デリバリー・サービス』機能により、トナーレを荷物の配達先に指定することも可能に(日本市場導入時のサービス提供は未定)。
車両前後および側面方向を監視するフロントカメラと『インテリジェント・アダプティブ・クルーズコントロール(IAAC)』や『レーン・センタリング(LC)』システムを組み合わせたレベル2を実現する新しいADAS(先進運転支援)システムや、交通弱者に配慮した自動緊急ブレーキ、ドライバー眠気検知、そしてテールゲートを介してリヤシートに置いた荷物を検出する機能などあらゆるドライバーアシスタントを備えた。
そうした先進性を支えるパワートレインにもハイブリッドとPHEVの電動化テクノロジーが搭載され、ハイブリッドには完全に新開発された160PSの4気筒1.5リッター・ハイブリッドVGT(可変ジオメトリーターボ)ガソリンを組み合わせる。350barの圧力による直噴インジェクションを採用した同ユニットは、いずれも前輪駆動用の130PSと160PSの2種類の出力レベルを設定。7速デュアルクラッチ・トランスミッション、48V仕様で15kW/55Nmを発生し、エンジンを停止した状態でも走行可能な“P2”電気モーターを搭載する。
さらに性能面と電動化レベルにおけるトップモデル、PHEVには伝統の“Q4”の名が与えられ、排気量1.3リッターの『マルチエアー』ガソリンで前輪を、電気モーターでリヤホイールを駆動。容量15.5kWhのバッテリーを搭載したシステム合計出力は275PSを発生し、0~100km/h加6.2秒を誇りながら市街地サイクルで最長80km、複合サイクルでは60km以上のEV走行可能距離を実現している。
欧州ではこの4月より発売記念エディションの“EDIZIONE SPECIALE(エディション・スペチアーレ)”を専用サイトで受注する計画の『アルファロメオ・トナーレ』だが、日本仕様における機能装備の詳細、発売時期、価格等は追ってアナウンスされる見込みだ。