クラフト・バンブー・レーシング、富士24時間レースで表彰台を獲得しランキング首位を維持

 スーパー耐久シリーズ2026年シーズンのST-Xクラスに参戦するクラフト・バンブー・レーシングは、6月5日(金)から6月7日(日)にかけて開催された第3戦富士24時間レースでいくつもの逆境を乗り越え、3位フィニッシュ。連続表彰台獲得記録を4に伸ばしました。

 シーズン”大一番”に向けて万全の体制で挑んだチームでしたが、富士24時間レースでは本番前から総合力を試されることになりました。

 木曜日に行われた夜間の練習走行中、チームの33号車メルセデスAMG GT3はターン2で他車からの接触を受け、左リヤコーナーが大破。しかしドライバーのひとりであるアダリー・フォンに義務付けられた夜間練習走行への出走義務を満たすため、メカニックはマシンに応急処置を施し、わずか35分間でマシンを再びコースへ送り出しました。クルーの懸命な努力により、フォンは残り数秒というところで規定周回数を満たすことができました。

 木曜日の夜は長く、メカニックはフォンが走り終えたマシンに再び取り掛かり、予選に向けた作業は翌日の午前3時30分まで続きました。その努力は予選で総合4番手という順位に結実したかのように思われましたが、トラックリミット違反によるタイム抹消で、最終的なスターティンググリッドは6番手と、後方からの追い上げを強いられることになりました。

Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3
2026スーパー耐久第3戦富士24時間 Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3(リー・ジェフリー/オジェイダ・ジェイデン/ジンズー・スン/アダリー・フォン/トム・カレンダー)

 シーズン序盤の2連勝によりサクセスウエイト60kgの積載が義務付けられていた33号車。クラッシュやペナルティが追い打ちをかける中、24時間に及ぶ戦いが幕を開けると、逆境を跳ね除けて着実に順位を回復していきました。

 リー・ジェフリーとジンズー・スンが序盤に安定したレース運びを見せると、オジェイダ・ジェイデンは夜間にダブルスティントを担当し、4番手までチームを押し上げると、レース中盤にはフォン、オジェイダ、そして18歳のトム・カレンダーが力強い走りを見せました。見事なピットワークも相まり、33号車はリードラップに復帰して3番手を走行しました。そして富士の麓に朝日が射す頃には、総合首位争いに加わりました。

 しかし、そう簡単にはいかないのが富士24時間レース。33号車はタイヤのパンクに続いて、ドライブシャフトが破損…緊急ピットインを余儀なくされました。メカニックは再び卓越したスキルをいかんなく発揮し、わずか10分強で修理を完了し、マシンを再びコースに送り出しました。

 ただ度重なるトラブルにより、クラフト・バンブー・レーシングは7周のラップダウン。残り3時間30分の時点では総合優勝争いから脱落となったものの、粘り強い走りを見せて3位でチェッカーを受けました。これにより、チームは4戦連続表彰台。シーズンが折り返しに差し掛かる中、ST-Xクラスのランキング首位を維持しています。

田口了玄(クラフト・バンブー・レーシング チームマネージャー)

「24時間レースはチームひとりひとりにとっての試練ですが、我々のクルーは今週末、驚くべき精神力を示してくれました。木曜日の夜間練習での迅速な車両修理から、日曜日の朝のドライブシャフト交換まで、メカニックたちはこのレースとその準備期間を通じて降りかかったあらゆる困難に、決して屈しませんでした。クラス最大のサクセスウエイトを積んでいたにもかかわらず、我々は優勝を本気で狙えるペースと実行力を発揮しました」

「最終的にパンクやテクニカルトラブルにより勝利には届きませんでしたが、これほど多くの困難を乗り越えての3位は、心から誇りに思う結果です。我々のチームは、国も文化も言語も異なる多彩なメンバーで構成されています。チーム一丸となって成し遂げたこの結果は、本当に素晴らしいものです。チーム全員を誇りに思うと共に、関わってくれた全ての方々に感謝します。この結果を胸に、残りのシーズンも全力で戦っていきます」

オジェイダ・ジェイデン

「僕らは最後まで戦い抜きました! 夜を通してトップ争いを繰り広げていましたが、パンクとメカニカルトラブルが発生してピットに戻ることとなりました。しかしチームが素早くマシンを整備してコースに送り戻してくれたおかげで、素晴らしい結果を残すことができました。本当に充実した1週間でした。チームメイトとクルーのみんなに心から感謝します」

トム・カレンダー

「関わった全員にとって、かなり厳しいレースでした。24時間レースはほとんど睡眠時間が取れないため、決して楽なモノではありません。スタートは順調で、夜の間は着実にトップグループに追い上げていました。しかし残念なことに、午前中に発生した複数のテクニカルトラブルに足を引っ張られ、トップとの差を埋めることができませんでした。それでも、日本に戻って再びここでレースができて本当に楽しかったです。レースも楽しかったので、来年もまた参加したいです。僕を信頼してくれたクラフト・バンブー・レーシングに心から感謝します」

アダリー・フォン

「スーパー耐久シリーズ第3戦、富士での24時間レースを終え、表彰台に上がることができて最高です。チーム全員にとって試練の多い週末でしたが、60kgのサクセスウエイトを積んでいたことでさらに厳しい戦いとなりました。それでも、特に夜間練習走行でクラッシュした際など、クラフト・バンブー・レーシングの決して諦めない精神を目の当たりにすることができました。JZやジェフリーと再び走れたことも非常に嬉しかったですし、ジェイデンやトムと知り合えて嬉しかったです。次は優勝を目指して、またここに戻ってきたいです」

リー・ジェフリー

「6番手から3位まで順位を上げたという事実は、このチームとドライバーが24時間にわたり決して諦めなかったということを証明しています。総合3位という結果は、スピードだけでなく、驚異的な精神力、チームの戦略、そして戦術的な判断力の賜物です。ほとんど眠る暇もない中で、体力、集中力、そして精神的な強さが最高レベルで求められます。ドライバー、エンジニア、テクニシャン、ロジスティクスチームのみんなの尽力に感謝します。表彰台に立つという光栄のため、決して諦めず、決して歩みを止めない。我々は24時間にわたる粘り強さを見せました」

ジンズー・スン

「24時間レースは常に過酷ですが、今回のレースは特に大きな試練となりました。クラッシュやメカニカルトラブルもありましたが、メカニックたちは本当に素晴らしい仕事をしてくれました。彼らは決して諦めず、常に素早くマシンを修復してくれました。24時間もの間、サクセスウエイトを積んで走ることも大きな試練でしたが、5名のドライバー全員が完璧な走りをみせました。これほど多くのドラマがあった中で表彰台に上がれたこと、そして親友のジェフリーと表彰台を分かち合えたことを、とても誇りに思います。チャンピオン獲得に向けて貴重なポイントを獲得できましたし、これからも戦い続けます」

Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3
2026スーパー耐久第3戦富士24時間 Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3(リー・ジェフリー/オジェイダ・ジェイデン/ジンズー・スン/アダリー・フォン/トム・カレンダー)

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