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国内レース他 ニュース

投稿日: 2017.07.04 11:20
更新日: 2017.07.04 11:21

ブリヂストン 2017年86/BRZ第4戦岡山 レースレポート

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国内レース他 | ブリヂストン 2017年86/BRZ第4戦岡山 レースレポート

2017 TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race [Clubman Series]第4戦

戦略通りの菱井將文だったが、雨に水を刺されて2位に留まる

開催場所:岡山国際サーキット
開催日:2017年7月1日(土)~7月2日(日)

 山間部は天気の変化が激しいというのは、誰もが知っていることだろう。それが梅雨時となれば、さらに拍車がかかる。TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2017第4戦は、そんな岡山国際サーキットでの開催となった。
 
 天気予報は天候も降水量も、その時間帯も、ほとんど当てにならない状況だった。エントリー台数は56台。岡山国際サーキットのフルグリッドは40台なので、それを超える台数が集まったのは今回が初めてだ。
 
 他のサーキットと同じように、予選を2組に分け、決勝も予選上位各組20位までがAレース、予選下位がBレースとなった。
 
 プロフェッショナルシリーズがビッグマイナーチェンジ後の後期モデルに限定され昨年までのマシンが市場に出たことで、クラブマンシリーズの参加台数は確実に増えている。

●予選

 予選1組は現在ポイントリーダーである#771菱井將文選手(ブリヂストン)が1分53秒817でトップタイム。2番手にはマシンの不調を解消してきた#75手塚祐弥選手(ブリヂストン)、3番手に前戦優勝の#126庄司雄磨選手(ブリヂストン)が入った。
 
 また、今回のレースでは、これまで事実上放置されていたタイヤの加工についてのレギュレーションが適用された。具体的にいえばトレッド面に削った痕跡がある場合は、レース前の車検をパスできない。

菱井將文(CUSCO BS 86)
菱井將文(CUSCO BS 86)

 
 そのため、数台の車両が、ニュータイヤに取り替えることになった。予選2組は、前戦をトラブルで落した#38神谷裕幸選手(YH)が1分53秒759でトップタイム。2番手にはこのレース初参戦で、プロフェッショナルシリーズに参戦している蒲生尚弥選手の実兄である#630蒲生真哉選手(ブリヂストン)が入った。
 
 兄弟で一緒にカートを走らせてきており、スーパーFJへの参戦経験もある。今回はチームも同じネッツトヨタ兵庫からの参戦となっている。
 
 3番手は#84橋本洋平選手(ブリヂストン)。神谷裕幸選手のタイムが菱井將文選手を上回った為ポールポジションを獲得。2組が奇数グリッド、1組が偶数グリッドからのスタートとなった。

●決勝レース

 スタート直後の第1コーナーで多重クラッシュが発生し、そのマシン撤去のためにセーフティカーが導入された。
 
 その混乱によって、庄司雄磨選手は19位へ、蒲生真哉選手は22位にまで順位を大幅に落してしまった。解除されたのは4周終了時点で、そこから残り8周のレースが再スタートした。

 ヴィッツレースでシリーズチャンピオンの経験もある神谷裕幸選手と、ジムカーナのベテラン現役ドライバー菱井將文選手。
 
 このトップ2台がまず抜け出していった。菱井將文選手が、あえて神谷裕幸選手を攻め込むことをせず、適度な距離を保つことでバトルを避け、後続との距離を開ける戦略に出たからだ。3位争いは手塚祐弥選手と橋本洋平選手が激しいバトルを繰り広げたことも、その戦略を助けた。

2位表彰台を獲得した菱井將文
2位表彰台を獲得した菱井將文

 レース後半に入ってジリジリと差を詰めた菱井將文選手だったが、そこで雨がパラパラと降り始めてしまった。マシンのセッティングの違いもあり、逆に神谷裕幸選手が差を拡げて、トップチェッカーを受けた。
 
 神谷裕幸選手は2013年から参戦してきたが、今回が初勝利となった。2位は菱井將文選手、3位は橋本洋平選手が入った。
 
 クラブマンシリーズはここまで4戦で、すべて勝者が異なる結果となった。それぞれが個性的なドライバーたちだが、果たしてそこから抜け出るのは誰なのか? 注目したい。

●コメント

2位となった#771菱井將文選手(ブリヂストン)

「ちょっと悔しいレースでしたね。序盤は無理をせずに、とりあえず後続を引き離すのが大事だと思って、後半勝負、実は10周目と決めていたんですよ」

「作戦通りに引き離すことができて、ドライでのペースも良かったのでトップとの差を詰めていったところで、雨が降ってきて、引き離されてしまったんです」

「もっと早めに仕掛けるべきだったのかもしれませんね。次の十勝は去年初優勝しているサーキットなので、連覇を目指して頑張りたいと思います」


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