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国内レース他 ニュース

投稿日: 2017.09.07 18:22

スーパー耐久:Le Beausset Motorsports 2017年第5戦富士 レースレポート

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国内レース他 | スーパー耐久:Le Beausset Motorsports 2017年第5戦富士 レースレポート

決勝

9月3日(日)
天候/晴れ時々曇り
コース状況/ドライ

 10時間にも及ぶ長丁場とあって、決勝レースは8時からスタート。スタート担当の山下は、オープニングラップのうちに3台をかわして3番手に浮上。「DENSO Le Beausset RC350」は上々の滑り出しを切る。

 その後は3番手を守って、先行するレクサスIS350が先にピットインすると2番手に浮上。まもなく1時間半となる44周目に1回目のピットインで中山と交代、タイヤ交換、給油を行いコースに送り出すと、IS350の前に出ることに成功し2番手に浮上。

 しかし、その後にピットインしたマークXがピット時間を短縮したことで3番手に。中山は安定したラップタイムで順調に走行を重ねていたが78周目からABSの不具合が発生。予定を早めて89周目に2回目のピットインをさせて嵯峨に交代。給油と4輪のタイヤ交換を行うとともに、ABSの対応を行い無事に復活させてコースに送り出す。

 嵯峨は96周目の1コーナーに差し掛かると、前車のマシントラブルからオイルが撒かれてスリッピーな状態になっており、グリップを失いコースオフするも、すぐに復帰して事なきを得る。このオイル処理をする為にセーフティーカー(SC)が5周に渡って入りレースが再開。

 リスタート時には不運にもスピードが最も遅いST-5クラスが直前に、尚且つそのマシンがリスタートに出遅れたことから、更なるタイムロスを強いられるという展開となってしまう。

 127周目に山下への交代の3回目ピットインでは、時間短縮を狙い左側タイヤのみの交換で2番手に浮上。しかし、直後には#39 RC350がピタリとついての走行となり、スプリントレースのような展開。

 165周目の4回目のピットインでは給油と4輪タイヤ交換から再び中山が2番手を走行。216周目の5回目のピットインも左側タイヤのみの交換で嵯峨をコースへと送り出しトップに浮上。ライバルチームとのピット戦略での攻防もあり順位を入れ替えながら終盤を迎える。

 残り時間からあと1回の燃料給油とタイヤ交換でゴールが可能という計算ができていたが、ドライバー交代7回のルールを消化しなければならない為、もっともピットイン時間が短縮でき、尚且つスピードの出せる戦略として、6回目のピットではタイヤ交換のみで送り出し、重量が軽くフレッシュなタイヤで最速ラップを目指して中山がコースイン。

 4周をこなして7回目のピットインでは燃料給油のみで山下に交代してコースに送り出す。まもなく、266周目に最後のピットインを終えたマークXがコースに戻ると、山下は1コーナーで真後ろにつける。テールツーノーズ状態でチャンスをうかがい、ついにダンロップコーナーで捕らえてトップに浮上。

 そこから先も山下は猛プッシュ、1分53秒台での周回を重ね徐々に差を広げて、11秒差をつけてトップでチェッカー。10時間304周も走って11秒の僅差しかないタフなレースを、チーム戦略とドライバー力で競り勝ち、富士SUPER TECでの3連覇を達成した。

 シリーズチャンピオン獲得に一歩近づいたが、10月14~15日に岡山国際サーキットで行われる最終戦では、初の栄冠獲得に向けて全力で挑むことを誓う。


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