なお、第5戦の3番手は名取、4番手はHFDPのOB、石坂瑞基(TOEI BJ Racing F110)で、注目の岩佐は佐藤を従え、5番手からのスタートに。本来ならば大滝が3番手タイムを記録していたが、ペナルティポイントの累積で10グリッド降格となっており、追い上げを果たせるかどうかも注目されていた。

 第5戦決勝は角田が無難なスタートを切ったのに対し、小高は出遅れて、脇をすり抜け1コーナーに2番手で飛び込んでいったのが名取だった。そして、その後方では石坂がストールして、一瞬緊張感が走るも、後続車両は巧みにかわしていって一安心。石坂は11番手にまで順位を落としてしまう。

 オープニングラップの上位陣は一列縦隊、角田、名取、小高、岩佐、佐藤、そして川合孝汰(DENSOルボーセF4)……と続くも、2周目に入ると早くも角田が独走態勢に。そして3周目からは名取と角田の2番手争いが、4周目からは岩佐と佐藤、川合による4番手争いが激しさを増していく。

 そのなかで、動きがあったのが4番手争いだ。6周目のシケインで佐藤に抜かれた岩佐は、7周目の1コーナーでオーバーラン。これで川合が5番手に浮上する。さらに最終ラップの130Rで小高が名取に迫るも、ここでは逆転ならず。が、シケインでの名取のミスを逃さずとらえた、小高が逆転を果たすこととなった。もちろん、その間にも角田はまったく危なげのない走りを見せて、今季4勝目をマークすることとなった。

「勝てて良かったんですが、小高選手のペースが良かったので、スタートミスしていなかったら、展開も違っていたかもしれませんね。もう少し目に見えてわかるような離し方にしたかったんですが、明日のレースのことも考えてタイヤを守るような走りをしていたので。まだ何があるかわからないので、明日はさらに気を引き締めて頑張りたいと思います」と角田。

 佐藤が4位で、5位は川合。石坂は岩佐に続く7位でゴール。大滝は追い上げ実らず、16位に甘んじた。

第5・6戦を制した角田裕毅(HFDP/SRS/コチラレーシング)
第5・6戦を制した角田裕毅(HFDP/SRS/コチラレーシング)
第6戦はレース途中から入ったセーフティカーランで終了に。
第6戦はレース途中から入ったセーフティカーランで終了に。

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