■決勝
第4戦決勝レースは、ツインリンクもてぎ10周で争われる。予選と決勝のインターバルに一時激しい降雨があったものの、決勝がスタートする13時20分の段階では快晴に。気温も30°C近くにまで上昇した。コースの大部分は乾いているが、ブリッジの下など一部にウェットパッチが残っている。予選中にマシントラブルに見舞われた中裕司がフォーメーションラップ後にレース出走を断念し、11台のマシンがグリッドに並んだ。
レース前に「スタートが鍵になる」と語っていたポールの⻑谷川憲幸が抜群のスタートを決めて、草野誠二を従えてトップで1コーナーをクリア。その後方で抜群のスタートを決めたのが5番グリッドの山田弘樹だ。ランプ点灯と同時に反応し、イン側から荒田良浩と大澤明仁をかわして、3位にポジションを上げる。
草野を引き離そうとハイペースで飛ばす⻑谷川だったが、5周目のV字コーナーでオーバーラン。草野が一気にその差を縮め、続くダウンヒルストレートではスリップストリームに入られてしまう。なんとかブロックラインに入り、草野を抑えた⻑谷川だったが、依然として僅差のままだ。ところが、レース後半に入ると、タイヤが厳しくなった草野が大幅にペースダウン。逆に⻑谷川はタイムを落とすことなく走りきり、草野に5.342秒の大差をつけて、第2戦以来となる2勝目を飾った。
3位の山田はトップ2台から引き離されたものの、2戦ぶりのレースで嬉しい表彰台を獲得。4位は安定したラップを刻んだ荒田。序盤に大澤をパスし、最後まで逃げ切ったジェローム・ブリュワが5位に入った。クラス2は「自分自身との戦いだった」と振り返った飯田敏雄がトップでフィニッシュ。クラス3はギヤボックスの不調を抱えながらも10周を走り切った秋葉有一が、クラス3連勝を飾っている。