このエンジンは現在のところ、これまでのトヨタのワークス活動で使用されてきたエンジンのように、TRDがメンテナンスやレースサポートを行うスタイルとは異なり、TRDから各エンジンチューナーに販売するかたちを想定。そこから先はどう活用するかは自由で、チューナーが独自のチューンを施すことも、リセールすることも可能だという。

 現代のモータースポーツ界では、例えば小規模なコンストラクターがレーシングカーを製作したとしても、搭載できるエンジンには制限が多く、TRDではこういった市場も意識している様子。もちろん、レギュレーションに合致するならばGT300クラスのJAF-GTマシンなど、プロフェッショナルなシリーズに投入することも可能になるはずで、非常に興味深いエンジンと言える。

 この『TRD-BIZ001』エンジンは現在のところ2019年に市販予定。最高出力は600馬力以上とされている。エンジンはこの時点でも非常にコンパクトで美しく、さまざまなレーシングカーに活用できそうだ。

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