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F1 | ニコラス・ラティフィ(Nicholas Latifi) 2020年

ニコラス・ラティフィ(Nicholas Latifi) 2020年

カナダ / ウイリアムズ /

●国籍:カナダ
●生年月日:1995年6月29日(24歳)
●身長/体重:
●F1デビュー:2020年第1戦オーストラリアGP
●在籍チーム:ウイリアムズ(2020年)

■ニコラス・ラティフィ プロフィール

近年のF1まで到達したドライバーではかなり遅い部類の、13歳でカートを始めている。カート時代は母国での活動を中心とし、2011年までの3年間を過ごした。

翌12年も一部カートレースへの参加はあったが、イタリアに拠点を移し、フォーミュラを走り始める。同国のF3選手権で24レースを闘い、1勝を手にしてランキングは7位。この12年中には、米国でGTカーレースへの参戦もあった。

イタリアでの1シーズン目を終えると、ヨーロッパが冬の間は南半球ニュージーランドに渡る。13年『トヨタ・レーシングシリーズ』でさらにフォーミュラ経験を増やそうとしたが、優勝・表彰台ともになく、ランキング9位だった。

ヨーロッパの13年シーズンが幕を開けると、F3でヨーロッパ、英国のふたつの選手権にエントリー。ヨーロッパ選手権で30、英国で11レースを闘った。ともに未勝利だったが、英国では1度表彰台を獲得し、ランキング5位に食い込む。国際レースの『マスターズF3』にも参加し、7位でフィニッシュした。

14年、F3での活動はヨーロッパ選手権に絞り、またも未勝利に終わるが、ランキングは前年15位から10位に押し上げる。さらに別フォーミュラでの可能性も模索。フォーミュラ・ルノー3.5に6レース参戦して1回の2位表彰台、F1直下のGP2(現FIA-F2)にも最終戦アブダビの1ラウンドに参加した。フォーミュラ以外にも英国でポルシェ・カレラカップの1ラウンドを走り、レース2では4位入賞の結果を残す。

15年はフォーミュラ・ルノー3.5にフルエントリー、合間を縫ってGP2に4つのラウンドで8レース、カレラカップも参戦数を増やすという慌ただしいシーズンとなったが、いずれも際立った成果とはならず。メインのフォーミュラ・ルノー3.5はシリーズ11位、8レースを走ったカレラカップで1度の表彰台で終える。

翌16年のF1シーズン開幕が迫ると、この年からワークスチームを復活させたルノーが、いきなりのテストドライバー契約を発表。この時点で20歳だったラティフィを、長期計画で育成し、スーパーライセンスの獲得を目指そうとの趣旨だ。

ルノーはいずれFP1の走行を担当させるとも表明の上、フランス系のチームからこの年のラティフィをGP2へのフル参戦とした。だがGP2は全22レースで最高位7位の3回入賞と結果を残せず、FP1走行も実現することはなかった。

翌17年もルノーとの契約は継続。GP2から改称となったFIA-F2で、2年目のフルシーズンを迎える。前年からは戦績に明らかな向上が見られ、第2ラウンドのレース2で初となる3位表彰台を獲得。さらに前半戦のうちに3度の表彰台を重ね、第6ラウンドのシルバーストンのレース2ではついに初優勝を果たす。ルノーはそこから約2週間後のハンガリーで実施された合同の居残りテストで、ようやくラティフィにF1初ドライブの機会を与えている。

だがこの年のF2を最終的にはランキング5位で終え、ルノーとの間の契約は延長されることがなかった。そこでラティフィはフォースインディア(現レーシングポイント)に矛先を変え、18年からのリザーブ&テストドライバー契約を新たに結ぶ。発表時には、ここでもFP1出走について言及がされた。そして第7戦カナダからシーズン終盤に向かい、計5回のセッション参加があった。継続参戦したF2は前年と同じ1勝を挙げたものの、ランキングは9位に落とす。

しかしシーズン中にフォースインディアでは、契約相手だった旧オーナー体制が崩壊した。19年に向けて、今度はウイリアムズとリザーブドライバー契約。当初からテストへの複数回参加、シミュレータドライブ、FP1担当6回が明言される内容だ。

それらはすべて、実行がされた。ラティフィはF2でも4勝ランキング2位と戦績を伸ばし、ついにF1レース本番への出走がかなうスーパーライセンスの発給基準も満たす。

20年は、ウイリアムズのレギュラードライバー昇格が決定済みだ。

公式URL:
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